特集/コラム
携帯電話コンテンツで業界トップクラスの地位を確立−(エイチーム 社長 林高生さん)
1971年生まれ。1997年に地元である土岐市にエイチームを創業。2003年から携帯電話向けゲームの企画・開発を手掛けるようになり、現在では業界トップクラスとなる180以上の公式サイトを運営、中部地区で圧倒的な規模を誇っている。2006年9月に「多人数同時参加型オンラインRPG」で数万人のユーザーがリアルタイムに同じゲームを楽しむことができる携帯コンテンツ「エターナルゾーン」をリリースし、大ヒットを記録。2007年7月にはオンラインRPGの第2弾として「ミリオンヴァーサス」をリリース。このほかにも、名古屋FM局との提携で、番組連動の着信音楽配信サイトの運営や、大ヒット恋愛シュミレーションゲームのコミック化など、携帯電話での新たなビジネスの形を生み出している。
プログラミングとの出会いはクリスマスプレゼントの「子供用コンピュータ」だった
−コンピュータ関連のビジネスを始めたきったけは?
小学校5年生の時に玩具店で「子供用コンピュータ」に一目ぼれをして、クリスマスプレゼントに買ってもらったことです。初めはコンピュータと知らずに専用のゲームで遊ぶだけだったのですが、説明書を読んで「自分でゲームが作れる」と知った時は、かなりの衝撃を受けましたね。以来、家にいるときはずっとプログラミングをして遊んでいたので、私にとってそのコンピュータは宝物のようなものでした。今でも捨てずにとってありますよ。
−子供の頃の遊びが仕事に変わったのですね。
コンピュータソフトを作る会社で中学卒業後からアルバイトをしていましたが、IT関連だけでなく、飲食業、引越し業などのアルバイトや塾の経営などいろいろな職業を経験しました。しかし、どれも一生の仕事とは思えず、何かあるとコンピュータソフト制作の仕事に戻っていました。
代表作「エターナルゾーン」が生まれるまでの道のり
−手がけた中で、1番印象に残っているコンテンツは何ですか?
1番といったら「エターナルゾーン」でしょうね。EZアプリ(au端末で使用できるアプリケーションソフト)で初めて多人数が同時にオンラインで遊べるロールプレイングゲーム(以下、RPG)を作ろうと思ったのですが、それには通信制限やサーバーの問題など乗り越える壁がたくさんありましたし「こんなに苦労して発売をしても、誰も利用してくれなかったらどうしよう」という不安もありました。しかし開発から1年半をかけて発売すると、ユーザー登録数は当初の予想を大きく上回り、会社宛に応援のメッセージまで頂けるようになっていました。携帯電話のゲームをする時に、ゲーム制作会社の名前まで気にする人は少ないと思っていたので、電車内での人の会話に弊社の名前が聞こえてきたときは、オンラインRPGを創ることの手ごたえを感じましたね。
−今後もオンラインのゲームを増やしていく予定ですか?
通常のゲームは、ユーザーさんがどんなに攻略しても製作者の想定範囲内の出来事なのですが、オンラインゲームは、参加したユーザー達が、集団で踊ったり行進したり、ゲームをクリアする以外の遊び方を次々に見つけ出しています。そんな想定外の遊び方をみていると、「ユーザーさん達は一体どんなことをやりだすんだろう?」と作り手であるこちらまで楽しくなってきますね。(笑)。
そして携帯電話は、パソコンと違い友達などに気軽に見せやすい為、製作者としてとても作りがいがあります。多くの人がサイトを利用してくれている喜びをリアルタイムで感じることができるからこそ、新しいことに挑戦していきながら魅力的なサイトを作っていきたいと思っています。
−最後に、御社はルーセントタワー32階に本社を構えてみえますが、名駅地区にオフィスを選んだ理由を教えて下さい。
ルーセントタワーの建築がはじまった頃、すぐ近くに事務所を構えていました。当時の会社規模は今よりずっと小さく、スタッフたちと「いつかこんな素敵なビルに入れるといいね。」と夢物語のように話していたんです。それから何年か経ち、ルーセントタワーが完成するころに事務所を移転することが決まりました。「きっと無理だろうな」と思いながらルーセントタワーの入居に応募したら、なんと実現してしまったという(笑)。
移転してからは、月に1日15分間オフィスの電気を消して、みんなで夜景を眺める時間をとっています。とても素晴らしい眺めですよ。
聞手:メディアジャパン
代表取締役 宮崎 敬士
校正:梅田 和代
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