人気ラジオ番組「Fバラ」、19年ぶりに復活-ミッドランドで公開生放送

「FMバラエティ」パーソナリティーの青木小夜子さん

「FMバラエティ」パーソナリティーの青木小夜子さん

  • 71

  •  

 昭和44(1969)年から約20年間続いたFM AICHIの長寿番組「FMバラエティ」(通称=Fバラ)が11月23日、ミッドランドスクエア(名古屋市中村区名駅4)地下1階のアトリウムで19年ぶりに1日限りの復活を遂げた。企画は、国際児童年30周年と同局の開局40周年を記念したもので、公開生放送が行われた。

[広告]

 当日は、当時番組のパーソナリティーを務めていた青木小夜子さんが登場。オープニング曲が流れると青木さんは肩を揺らし曲にのり、会場に集まった40~60代の観客も、懐かしそうに笑顔を浮かべていた。

 番組は、当時と同じフレーズ「こんにちは こんにちは もうひとつおまけに こんにちは」(当時はこんばんは)で始まった。このフレーズについて、青木さんは「同じ言葉を反復することは魂の奥深いところに届くと折口信夫さんの本で読み知った」と紹介。「恥ずかしいような、うれしいような、ときめきのひとときです」と笑顔を見せた。

 番組側で用意した曲はなく、ハガキや手紙で送られてくるメッセージとリクエスト、それに対する青木さんのリアクションのみで構成するのが同番組の特徴。この日も当時と同じように寄せられたメッセージやリスエストを紹介。「昔は手書きのハガキや手紙で、今ではもうパソコンですね~!手書きは同じことが書いてあっても文字の形で心が揺れるんですよ」と青木さん。メッセージには、「当時は中学生で、FMラジオを買ってもらい聴いていた」「たくさんハガキを読んでもらった」「番組内で電話した」など大人になったリスナーからの言葉が寄せられた。

 曲は、ザ・ビートルズ「Get Back」、トワ・エ・モア「虹と雪のバラード」、井関真人さん「小さなシャンソンの店の片隅で」、沢田研二さん「カサブランカ・ダンディ」など。ミッドランドスクエアの館内に曲が懐かしく響いた。青木さんも観客も曲にのり、口ずさむ姿も多く見られた。

 放送中、曲が流れている間に客席に出向いた青木さんは、観客と握手しながら、「ありがとう」「懐かしいですね」などと言葉を交わす一幕も。

 番組の最後に青木さんは「今日一日笑いましたか?笑って笑顔を忘れず行きましょう。出会いを大切に。その一つひとつが身になってきます」とコメントし幕を閉じた。

名駅経済新聞VOTE

名古屋城と言えば?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース