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名駅前の映画館「ゴールド・シルバー劇場」閉館-28年で2050本上映

立ち見が出るほど、多くの観客が集まった会場

立ち見が出るほど、多くの観客が集まった会場

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 名駅前の映画館「ゴールド・シルバー劇場」(中村区太閤1)が2月3日、「さよなら興行」4作品の上映を終え閉館し、28年の歴史に幕を下ろした。

会場に詰め掛けた多くの観客

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 1983(昭和58)年の開業以来、大人の映画ファンに向けた作品や名作を上映する映画館として親しまれてきた同館。しかし都市計画道路事業で道路拡張工事が決定し、閉館が決まった。28年間で上映した作品数は2050本、入場者数は237万人を数える。

 同劇場では1月から、劇場ロビーでヒット作品のポスターや記録を展示する回顧展を行い、劇場の歩んだ時代を紹介した。ロビーの一角に設置したメッセージパネルには、来館者が思い出やメッセージを書き込んだ。メッセージパネルは伏見ミリオン座に展示される。

 1月28日~2月3日までの最後の1週間は、「ローマの休日」「山の郵便配達」「ニュー・シネマ・パラダイス」「東京日和」の4作品を上映。シネクラブ会員が選ぶ最後の1本は「ニュー・シネマ・パラダイス」が選ばれた。

 最後の上映作品となった「ニュー・シネマ・パラダイス」には多くの観客が集まり、立ち見が出る盛況ぶりを見せた。上映前には、名古屋を代表する映画ライター、パーソナリティーらのトークショーが行われ、観客と共に、それぞれの記憶に残る作品や、同館で舞台あいさつをした俳優や映画監督の思い出を語り合った。

 トークショーの最後にマイクを持ったスターキャット・ケーブルネットワーク映画事業部の丹羽修三さんは「今まで名作と呼ばれる映画をロードショーできたことは誇れる歴史。伏見ミリオン座やセンチュリーシネマでゴールド・シルバー劇場のスピリッツを受け継ぎ、映画の上映を続けていく」と話した。今後については、「閉館ではなく『お休み』と思っている。またお会いできれば」と話し、再開に意欲を見せた。

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