「名古屋おもてなし武将隊」の5人が卒業-最後のそろい踏みに2500人

10人そろって行う最後の演目を笑顔で力一杯、披露

10人そろって行う最後の演目を笑顔で力一杯、披露

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 「名古屋おもてなし武将隊」の織田信長ら5人が3月31日、同隊を卒業し、名古屋城の二の丸広場で「出立式」が行われた。

涙交じりのあいさつを行った織田信長

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 2009年11月に名古屋の観光資源PRの目的で活動をスタートした同隊。約2年半活動し続け、女性や子どもを中心にたくさんのファンもできた。卒業するメンバーは、武将の織田信長、豊臣秀吉、前田慶次、陣笠隊のお里、市蔵。卒業し「天に帰る」という。

 当日は雨の振る中、現メンバー10人がそろう最後のステージを見るために2500人のファンが集まった。メンバーらが登場すると雨が上がり、ドラマチックな幕開けに。信長がいつもと同じように威勢よく「こんにちはじゃー!」とあいさつ。「今日、卒業するでのう。今日はたくさんの者が集まってくれておる。見えんやつもおるだろうが、魂でやるでのう。見えんでも伝わるわ~、目をつぶっておれ(笑)」と続け、10人そろって行う最後のデビュー曲「百花繚乱(りょうらん)」の歌唱と、おもてなし演武を笑顔で力一杯、披露した。

 演武後、卒業するメンバー一人ずつがあいさつを行った。市蔵は「笑うことしかできませんでした。笑っていれば幸せを届けられると思っていましたが届きましたか」と言うと、会場からは拍手で返事が。「2年半駆け抜けて来られたのは仲間がいたから。武将隊にいれたことは誇り」と、お里。

 あいさつする前から涙を見せていた慶次は、涙交じりの声で「みんなが支えてくれたからここまで来れた。みんなが大好きじゃ。いなくなっても天から見守っている」。秀吉は「天に帰るの理由は自分でもようわからん」と笑いを誘い、「ただ、じっとしとれんたちなんじゃ。また会えることを願って…また会おまい」。最後にあいさつした信長は途中声を詰まらせながら、「長かったのう。(メンバーは)手のかかるやつばっかじゃった。良い人生じゃった。みんなから『元気をもらった』とよく言ってもらっていたが、元気をもらっていたのはこっちの方じゃ。これで終わりじゃない。また会おう、さらばじゃ」と締めくくった。

 あいさつが終わるとメンバーで信長を胴上げ。メンバー同士が抱き合うほか、信長がメンバーの頭をなでるなど、仲間同士を思いやり別れを惜しむシーンも見られた。

 式の最後には、武将の徳川家康、加藤清正、前田利家、陣笠隊の立三、亀吉の残った5人のメンバーと観客を交え、家康の音頭で「明日より新生武将隊。いざ出陣!おー!」と声を合わせた。

 同隊では現在、新規メンバーを募集している。応募受け付けは今月6日まで。詳細・問い合わせホームページで確認できる。

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