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名古屋で映画「魔女の宅急便」公開へ-主演の小芝さん、清水監督が来名

来名した小芝風花さんと清水崇監督

来名した小芝風花さんと清水崇監督

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 名駅の映画館「109シネマズ名古屋」(名古屋市中村区平池町4)ほかで3月1日から、映画「魔女の宅急便」が公開される。公開に先立ち、主演の小芝風花さんと清水崇監督が来名し、会見を開いた。

映画「魔女の宅急便」の一幕

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 同映画は角野栄子さんの同名児童文学が原作。親元を離れ、知らない町で修行する魔法使い「キキ」の成長を描くファンタジー。1989年に宮崎駿監督によりアニメ映画化され、大ヒット。今回が初の実写映画化となる。オーディションで主人公の「キキ」に選ばれた小芝さんは、本作が映画初主演。「THE JUON/呪怨」で日本人初となる実写映画での全米興行収入1位を達成した清水監督がメガホンをとった。

 清水監督は「初めて実写化の話を聞いた時は、世界的に有名なアニメ作品があるし、ホラーのイメージがある僕にオファーするのは無謀だと感じた。代表作の印象でホラー専門監督のように思われているが、実は童話雑誌を毎月買うくらいファンタジーが好き。挑戦的な企画は好きなので、ぜひやりたいと即答した」と実写化への経緯を話す。「キキは本当に大変な役。オーディションでは、いろんなプレッシャーも含め、どの子が覚悟して一緒に映画に臨んでくれるのかを見た。素のままで、映画と一緒になって成長する姿がキキとだぶってくれるといいなと思った」とも。

 500人を超えるオーディションで選ばれた小芝さん。「合格できると思っていなかったので号泣した。同時に責任の重さも感じた。原作、アニメ、それぞれのファンの思い入れ、イメージがある作品。芸能界に入ってまだ2年で、経験も積んでいない私で大丈夫かな、との思いはあった」と当時の気持ちを明かす。

 撮影で大変だったのは飛行シーン。監督は「ハリー・ポッターの飛行シーンを全て抜き出して技術も含めて見直した。ハリウッド映画はスピードで見せるが、この作品は浮遊感が大事。アニメでは宮崎監督が見事な浮遊感を作り出していたので、どうやって実写でできるか考えた。場面によって小芝さんをつったり、ほうきをつったり。ほうきは鉄パイプが入った耐久性のあるものや、なるべく軽いものなど、複数用意して場面に応じて取り換えた。ほうきのほか、髪の毛、衣装なども浮遊感を出せるようにこだわった」と話す。

 小芝さんは「大変だったのは4日間かけて雨と風の中で撮った嵐のシーン。最初は楽しかったが、だんだん体力が奪われていった。ちょっとでもほうきがお尻から離れると乗っているように見えないし、柄が上下すると真っすぐ飛んでいるように見えない。ほうきを気にしすぎると今度は演技が駄目になる。バランスがすごく難しかった」と振り返る。

 最後に小芝さんは「実写版は人間が演技しているので、感情、気持ちの痛み、重みがリアルに表現されている。本、アニメとは、また違った新しい作品として楽しんでほしい」と呼び掛け、映画の成功を祈った。

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