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名駅で映画「ジヌよさらば」舞台あいさつ-松田龍平さん、松尾スズキ監督が来名

来名した松田龍平さん(右)と松尾スズキ監督

来名した松田龍平さん(右)と松尾スズキ監督

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 名駅の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」(名古屋市中村区名駅4、TEL 052-527-8808)で2月25日、映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」の舞台あいさつ付プレミアム上映会が行われ、主演の松田龍平さん、松尾スズキ監督が登壇した。

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 「ジヌ」は東北地方の方言で、金銭の意味。お金を持たずに生きることを目指し、東京から田舎の村に引っ越してきた青年が、曲者ぞろいの人々に囲まれ、不思議な出来事に出合いながら暮らす日々を描いたコメディー。いがらしみきおさんのマンガ「かむろば村へ」が原作で、ファンを公言する松尾さんが監督・脚本を担当、俳優としても出演する。主人公・タケを演じる松田さんは、「恋の門」以来、10年ぶりの松尾監督とのタッグとなる。

 現金に触るだけで失神してしまう「お金恐怖症」になった元銀行員・タケ(松田さん)は、一円も使わず生きていくために、過疎化が進む小さな寒村「かむろば村」へ移住する。異常に世話好きな村長・与三郎(阿部サダヲさん)、与三郎の美人妻・亜希子(松たか子さん)、どこかあやしい女子高生・青葉(二階堂ふみさん)、自他とも認める村の「神様」なかぬっさん(西田敏行さん)ら、濃すぎる人々に見守られながら、タケはお金を使わない生活の実現を目指す。

 2人が登場すると満員の客席から大きな拍手。松田さんは客席を見渡し、「本日は足を運んでいただき、本当にありがとうございます。楽しんでいただけたら」とあいさつ。松尾監督は「こんな大きな映画館で満員になり、とてもうれしい」と笑顔を見せた。

 原作者・いがらしさんの大ファンという監督は「僕で大丈夫なのかと思ったが、いがらしさんから自由にやっていいとお言葉をいただき、引き受ける決心をした。原作の大切な部分はとことん忠実に作っている」と話す。

 松田さんは、演じたタケについて「もともと銀行マンでお金と近い所にいながら、急に怖くなってしまった人。なかなか前例がない人物像で、とても難しかった」と振り返る。じっくりとタケの生き方を語る姿に、監督が「暗い病気の話ではなく、楽しい映画ですよ」と割って入り、会場は笑いに包まれた。

 2人は全国10都市をまわる舞台あいさつで、劇場スタッフと物々交換をする「わらしべ長者キャンペーン」を敢行中。スタートの札幌では、劇中の主人公の田んぼで実際に収穫した米俵を「熊の木彫り」と交換した。名古屋は2番目の街。監督が熊の木彫りを映画館スタッフに手渡すと、かわりにスタッフから松田さんに「エビフライ型USBメモリ」が贈られた。物々交換は4月4日の東京での舞台あいさつまで続き、リレーの様子は映画の公式ホームページで紹介する。

 最後に2人は「楽しんでほしい。もし面白かったら、ブログ、ツイッターなどでどんどん伝えていただけたら。面白くなくても、悪口だけは書かないで(笑)」(松尾監督)、「笑って見てほしい作品なので、面白かったら声を出して笑ってもらえたら。映画館で見知らぬ人同士が笑いながら見るのは、とてもすてきなこと。楽しんでいただけたら幸せ」(松田さん)と映画の成功を願い、会場を後にした。

 4月4日からミッドランドスクエアシネマほかで全国ロードショー。

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