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「鯱もなか」の皮にフィナンシェ生地合わせた菓子 115年続く名古屋の店の新商品

「元祖 鯱もなか」の皮にフィナンシェ生地とキャラメルコーティングしたアーモンドを合わせた新商品「鯱も、一息。」

「元祖 鯱もなか」の皮にフィナンシェ生地とキャラメルコーティングしたアーモンドを合わせた新商品「鯱も、一息。」

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 明治創業の菓子店「元祖 鯱(しゃち)もなか本店」(名古屋市中区松原2)の新商品で、もなかの皮にフィナンシェ生地を合わせた「鯱も、一息。」が、ジェイアール名古屋タカシマヤ(中村区名駅1)限定で販売されている。発売日は4月13日。

シャチホコのイラストが入る「休憩中です」の札を添える「鯱も、一息。」

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 「元祖 鯱もなか本店」は1907(明治40)年に御園町(現在の御園通)で創業し、戦後に現在の場所に移転。3代目の父の代で閉める予定だったところを、昨年、当時専業主婦だった長女の古田花恵さんが「自分のできる形で店を残そう」と決意し、夫の憲司さんと協力し継ぐことを決めた。現在は4代目夫婦と職人の父、スタッフと共に、新商品の開発をはじめ、SNSを生かしたPRやオンライン販売などにも積極的に取り組んでいる。

 「鯱も、一息。」は、世代交代をしたこれからの主力になる商品を、と開発に着手したもの。1921(大正10)年から作り続けている同店の主力商品の「元祖 鯱もなか」のしゃち型の皮に、フィナンシェ生地とキャラメルコーティングしたアーモンドを合わせた。「いつも名古屋城天守の上で反り返って頑張っているしゃちも、たまには休みたい時があるだろう」というコンセプトから生まれた。

 憲司さんは「伝統のある『鯱もなか』の皮を生かし、それに合うあん以外の中身を入れることで、当店ならではの新感覚のおいしい菓子ができるのではと考えた」と話す。味はプレーンとチョコレートの2種を展開する。

 商品名は、古田夫妻の小学4年生の息子のアイデアだという。「新商品の開発に参加したいという息子の意思を尊重した」と憲司さん。本人が自発的に考えた3つの商品名の案を、同店公式ツイッターでアンケートを実施し人気だった商品名を選んだという。「食べた人がリラックスできるような菓子をイメージしたネーミング」とも。

 パッケージデザインには、名古屋を拠点に活動するアーティストの河野ルルさんの作品を使う。「和洋にとらわれずにご当地色を強く打ち出せる当店の強みを生かしながら、若い人にも手に取ってもらいやすいように、おしゃれで手に取りやすいパッケージデザインにした」。箱の中には、ホテルのドアノブにかけるような、しゃちのイラストがデザインされた「休憩中です」の札を「遊び心」で入れた。

 価格はプレーン3個、チョコレート3個の6個入りで1,296円。ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階の和菓子売り場「銘菓百選」で扱う。

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