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円頓寺の喫茶「なごのや」が改装 オープンテラス、テイクアウト専用窓新設

改装オープンした「なごのや」前で笑顔を見せるオーナーの田尾大介さん

改装オープンした「なごのや」前で笑顔を見せるオーナーの田尾大介さん

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 円頓寺商店街内の喫茶店・食堂・ゲストハウス「なごのや」(名古屋市西区那古野1、TEL 052-551-6800)が6月4日、改装オープンした。

ポイントでタイルを使ったデザインのテイクアウト専用の窓も新設

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 1932(昭和7)年から続く老舗喫茶を受け継いだ同店。改装では、新たにゲストハウス機能も加えてオープンした、

 同商店街振興組合の理事長も務めるオーナーの田尾大介さんによると、改装は、新型コロナをきっかけに、歴史を生かしつつ喫茶店としての居心地のよさの向上と、次の時代につなぐことが目的。アーケードに面してあった大きなガラス窓を取り払い全面開放できる引き戸に変更し、オープンテラス席を楽しめる空間にした。「コロナ禍への対処で換気面の機能を上げた。オープンテラスで過ごせるようになったのもプラスに。喫茶店が提供できる新しい魅力づくりを行った」と話す。

 対応してきたテイクアウトでは、受け渡し専用の窓を設けた。入店しなくても注文・受け取りができる。メニューは、ほとんどがテイクアウトに対応する。レジ・調理場回りのカウンターも改装。ポイントでタイルを用いたデザインで、スイーツを並べるショーケースも新設した。田尾さんは「スイーツは販売してきたが、ショーケースで現物を見せることで視認性を上げた」と話す。昼下がりにスイーツと飲み物を楽しむ客や持ち帰りの需要に期待を寄せる。

 名物商品で、卵焼きと味付けしたキュウリを挟んだ「タマゴサンド」(780円)を大きくデザインした「パトランプ」付きの屋外看板も新設。タマゴサンドを求めて来てくれるお客さまも多いので、分かりやすいように作ったという。田尾さんは「かわいいといって、たくさんの人が写真を撮ってくれる」と笑顔を見せる。

 タマゴサンドには、「食事に加え1切れだけ食べたい」というニーズに応え、フードメニューに1切れ付けられる「タマゴサンド セット」(追加料金300円)を用意するほか、チーズを加えた卵焼きを挟む「チーズタマゴサンド」(950円)もある。ほかメニューは、鉄板の上にとき卵を敷いた「鉄板ナポリタン」(950円)、隣の精肉店「丸小」が作るミンチカツなどを盛り合わせた「ミンチカツとからあげ定食」(サラダ・みそ汁付き、980円)など。「喫茶カレー」(サラダ付き、900円)は、利用客の声を受けて、「丸小」のハムカツやコロッケ(以上、1個250円)をトッピングできるようにした。今後、日替わりメニューの開発も予定する。

 ドリンクは「オリジナルブレンドコーヒー」(450円)や、赤・黄・緑・オレンジ・青・茶・紫・黄緑・グレー・薄ピンクの10色を用意する「クリームソーダ」(600円)、カフェタイムをより楽しんでもらおうと、エアロプレスコーヒーもメニューに加えるという。

 田尾さんは「クリームソーダの色も、近隣の『カブキカフェ』の演者のファンの方から『推し』のカラーがほしいという声をきっかけに増えていった。これからもお客さまの声を反映して、居心地のいい店づくりを作り続けていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~18時。

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