名駅「シネマスコーレ」で「名古屋でらファンタ映画祭」―未公開作品も

実相寺監督の代表作品「帝都物語」(1988年作品)のワンシーン。©キネマ旬報社

実相寺監督の代表作品「帝都物語」(1988年作品)のワンシーン。©キネマ旬報社

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 名駅の映画館「シネマスコーレ」(名古屋市中村区椿町8、TEL 052-452-6036)は6月2日より、「第1回NAGOYAでらファンタ映画祭」を開催する。主催は、同館スタッフで運営するNAGOYAアメージング&カルト映画祭実行委員会とNPO法人キネマBunka舍。

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 「東京国際ファンタスティック映画祭」「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」など、運営資金不足などの問題で全国の映画祭の中止が相次ぐ中、同実行委員会では、こうした映画祭復活を願い、名古屋独自の映画祭を企画。同実行委員会の担当者は「この映画祭は、シネマスコーレで不定期に開催している『NAGOYAアメージング&カルト映画祭』の総決算とも言える企画。アメカル映画ファンと一緒に遊べる映画祭にしたい」と話している。

同映画祭では、カルト映画からロマンポルノ、名古屋未公開作品などさまざまな作品を7日間にわたって上映し、期間中はゲストのトークショーや、同館名物の作品にちなんだ「汁物」の販売も予定しているという。

 6月2日の前夜祭では、昨年永眠した実相寺昭雄監督の追悼イベントとして、実相寺監督の代表作品「帝都物語」(1988年作品)を上映。作品上映後には、同作でメーキャップを担当した原口智生さんやコンテ作画を担当した樋口真嗣さんらを招き、「実相寺サミット」を開催。

 6月3日・4日は、ハリウッド映画作品でも活躍し、カルト映画ファンに人気が高いビジュアルアーティスト、スクリーミング・マッド・ジョージさんの作品を上映。マッド・ジョージさんが監督を務めた名古屋未公開作品「Boy in the Box」の関西弁吹き替え版や同作のメーキング映像、「禁断のMTV集」なども上映予定。3日はオープニングイベントとして、マッド・ジョージさんが来館し、作品上映後にトークショーの開催を予定している。

そのほか、活弁映画で知られる山田広野さんをゲストに迎えた「カルト活弁ナイト」(6月5日)、ロマンポルノ作品に登場する特撮ヒーローに焦点を当てた「輝け!ピンク・ヒーロー列伝」(6月6日・7日)、最終日の8日には、愛知県刈谷市で撮影された日本未公開のインド映画「SAKURA ボンベイtoカリヤ」のモニター試写会(通し券購入者のみ鑑賞可能)なども予定している。

 入場券は、前売り1回券=1,300円、7日間通し券=6,000円、当日券=一般1,500円ほか。上映開始時間は、毎日19時10分から。6月8日まで開催。

シネマスコーレ

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