堤監督最新作「包帯クラブ」会見に柳楽優弥さん石原さとみさんら

映画「包帯クラブ」会見で。左から堤幸彦監督、石原さとみさん、柳楽優弥さん、佐藤千亜妃さん

映画「包帯クラブ」会見で。左から堤幸彦監督、石原さとみさん、柳楽優弥さん、佐藤千亜妃さん

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 「ケイゾク」「トリック」「明日の記憶」などの作品で知られる監督、堤幸彦さんの最新映画「包帯クラブ」の会見が8月31日、名古屋観光ホテル(名古屋市中区錦3)で行われた。

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 「包帯クラブ」は、現在18万部を超えるベスセラーとなっている天童荒太さんの小説「包帯クラブ」を映画化したもの。インターネットから「傷ついた出来事」を投稿してきた人の「傷ついた場所」に包帯を巻いて「手当て」し、傷ついた人の心を癒すという「包帯クラブ」の活動を通じて、クラブのメンバーたちも他人の痛みだけでなくそれぞれが抱える心の傷に気付き、癒され成長してゆく物語。出演は、柳楽優弥さん、石原さとみさん、田中圭さん、映画初出演の佐藤千亜妃さん、今年10月から開始予定のNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」でヒロイン役を演じる貫地谷しほりさんほか。

 当日、会見には堤監督をはじめ柳楽優弥さん、石原さとみさん、佐藤千亜妃さんが出席した。映画のテーマについて堤監督は「ドキュメンタリーのように、リアルに生きている若者の青春群像を撮りたかった。現代はひどい世の中で、メールやネット上では言語が飛び交っているが、リアリティーのないものよりは『生で語る』ことから見えてくる大きなことを伝えたかった」と語った。

 「包帯クラブ」メンバーの1人「ディノ」を演じた柳楽さんは「これまでの役とは違うハイテンションな役なので、今まで演じた役のイメージを壊せるかなと思った。演じた『ディノ』というキャラクターにとても共感できたし、好きになれた。石原さんとは共演したかったので、共演が決まったとわかった時『ワオッ!』と言ってしまった(笑)」と話していた。

 石原さんが演じた少女「ワラ」は、「ガサツ」な性格の設定で、劇中で柳楽さん演じる「ディノ」に蹴りを入れたり殴るシーンなどが多く登場する。撮影中に蹴られた柳楽さんは「痛かった。見事にスコーンと(蹴りが)入った(笑)」と話し、石原さんが「本当に?役者さん相手なのでちゅうちょしていたが、監督から『もっとやれ』と指示が出たから(笑)」と言い訳をしたり、堤監督が柳楽さんのボケたコメントにツッコミを入れるなど、会見は終始和やかなムードで進行した。

 キャストの3人は、撮影前の「演技合宿」から交流を深めており、撮影中の裏話や互いの第一印象などを楽しそうに語り合う様子に、堤監督が「ちょっと腹が立ってきた。あまりにも楽しそうで(笑)」と、軽く嫉妬する一幕も。堤監督は「でも、本当に撮りたかったのは、若者たちの自然な『顔』。合宿の成果もあり、全員の『いい顔』が撮れたと思う」と最後にフォローしていた。

 映画「包帯クラブ」は、9月15日より「名古屋ピカデリー」をはじめ全国でロードショー公開予定。

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