立川志の輔さん原作、映画「歓喜の歌」会見に由紀さおりさんら

映画「歓喜の歌」会見に訪れた、由紀さおりさん(左)と松岡錠司監督(右)

映画「歓喜の歌」会見に訪れた、由紀さおりさん(左)と松岡錠司監督(右)

  • 0

  •  

 名古屋観光ホテル(名古屋市中区錦1)で1月29日、映画「歓喜の歌」の会見が行われ、松岡錠司監督と出演者の由紀さおりさんが出席した。

[広告]

 「歓喜の歌」は、立川志の輔さんの新作落語「歓喜の歌」を原作に、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を手がけた松岡錠司監督が監督と脚本を担当。地方都市「みたま町」の文化会館に勤める職員の手違いのため、2組のママさんコーラス団員と大みそかの発表会を巡って繰り広げられる群像喜劇。出演は、小林薫さん、安田成美さん、浅田美代子さん、伊藤淳史さんほか。由紀さおりさんは、ママさんコーラス団「みたまレディースコーラス」のリーダー、松尾みすず役を演じ、特別出演として由紀さんの実姉、安田祥子さん、原作者の立川志の輔さんや師匠の立川談志さん、リリー・フランキーさんらも出演している。

 会見では、松岡監督は「約1年前にプロデューサーから映画化の話が来て、現代の人情話をうまく表現している志の輔さんの落語がすごく面白いと感じた。主役の飯塚主任役は、『東京タワー…』の撮影中から小林薫さんにお願いしたいと思っていた。飯塚主任はいい加減な性格の役なので、オファーした時、『僕じゃなくて高田純次さんのがいいだろう』なんておっしゃっていましたが(笑)、笑わせようとしていないのに仕草がおかしくて、無責任な役人だが観客がつい共感してしまう役にふさわしい役者だと思った」という。由紀さおりさんが歌うシーンは、「歌手の由紀さおりさんが歌っているシーンを撮るのではなく、普段はスーパーの社長で休日はコーラスをやっているという、一般の女性の姿を描くように心がけた」とも。

 同作は、昨年4月に公開された映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」のクランクアップ直後から急ピッチで準備が進められ、脚本制作と撮影、編集作業なども並行して行われたが、松岡監督自身は「そのあわただしい作業自体を面白がることができて、かえって良いリズム感のある映画に仕上がった」と語る。

 合唱のシーンやクライマックスの「歓喜の歌」を披露するシーンは、3つのコーラスグループと役者で結成した総勢71人のメンバーが、約2カ月間練習を重ねて完成させたという。由紀さんは、「メンバーの皆さんは、自主練習を重ねて常に高い意識を持って現場にやって来る人ばかりで、逆に私たちが教えられることも多かった。時々、姉(安田祥子さん)と私がメンバーに歌い方をアドバイスしたりして、とてもリラックスした気持ちで撮影を楽しむことができた」と振り返った。

 同作は2月2日より、「伏見ミリオン座」をはじめ全国でロードショー。

映画「歓喜の歌」公式サイト

  • はてなブックマークに追加

名駅経済新聞VOTE

名古屋城と言えば?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース