透明に透けた魚類・甲殻類の「透明標本」-東急ハンズで展示販売

ライトアップされ、美しい姿が映し出された「透明標本」の一部

ライトアップされ、美しい姿が映し出された「透明標本」の一部

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 東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1、代表TEL 052-566-0109)7階フロア原石・化石コーナーで現在、魚類や甲殻類の「透明標本」が展示販売されている。

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 透明標本は、もともと立体的な骨格の配置を観察するために生物の筋肉の部分を透明化し、骨を着色する、骨格研究の現在最先端の技術。軟骨など柔らかい部分は青色に、硬い部分は紫色に染まるため、素材によってそれぞれの表情を見せる。制作には1カ月~2カ月、中には1年を要するものもあるといい、「作るのに何段階も工程がある。工程をさぼるときれいに仕上がらない」と同店7階フロアマネージャー塩野さん。また、「通常の骨だけの標本とは違い筋肉が残ったままなので、生きたそのままの自然がつくる造形美を見ることができる」とも。

 展示販売のきっかけは、塩野さんが原石や化石などを扱うイベント「東京ミネラルショー」に出かけた際、「透明標本」に出会ったこと。見た目のきれいさに引かれ、「透明標本」の制作者に同店でのイベントを依頼したという。売り場では、エンゼルフィッシュ(4,500円)、マアナゴ(2,500円)、ブルーギル(6,000円)などの魚類、アマエビ(16,000円)などの甲殻類の「透明標本」を展示販売している。

 白の照明でライトアップされた棚に展示された「透明標本」を目にした来店客は、「何これ~?」と興味津々に近寄る客や、会社帰りのサラリーマンが熱心にのぞき込むなど人気も上々。売れ行きも好調だという。「部屋ではライトアップや、窓際などがよりきれいに鑑賞できるのでは」(塩野さん)。

 営業時間は10時~20時。展示は2月半ばまでの予定。その後の販売は、展示している商品から数点抜粋し続ける予定。

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