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名駅・柳橋中央市場で「日曜おさかなマーケット」-市場の若手が企画

新しい企画に意気込む菊川さん(左)と、久野さん(右)

新しい企画に意気込む菊川さん(左)と、久野さん(右)

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 名古屋駅近くの柳橋中央市場内の伊藤ビル(名古屋市中村区名駅4)で4月7日、「日曜おさかなマーケット 若者が盛り上げる~俺たちの朝市~」が開催される。伊藤ビルは「ウインクあいち」東側で名駅四の交差点そば。

さまざまな店舗が並ぶ普段の伊藤ビル内の様子

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 同ビルに出店しているウナギ、アユ、ドジョウなどの川魚を扱う「中庄商店」専務の菊川さん(27)、主に鮮魚を扱う「久野」専務の久野さん(28)をはじめとした若手4人が中心となって開く。「柳橋市場は一般の人が利用しづらい空間になっている」と久野さん。「一般の人が利用して良いことを知らない人も多いのでは」と菊川さん。休市の日曜の朝に仕事をしていると観光客から「今日は営業していないのか」と聞かれることもあるという。

 「この場所が将来どうなっていくかに不安がある」という2人。菊川さん、久野さんが子どもだったころの市場はマグロを扱う店が100近くあったが、今では20店ほどに減ってしまうなど、市場内のビルの空き店舗も年々増えている。飲み歩くことも減ってしまい居酒屋などの飲食店も客足が伸び悩んでいる状態で、「素材を販売している市場としても厳しい。この先の不安がある中、一般の人にも市場を知ってもらうきっかけや人が集まる仕掛けを作る目的でイベントを企画した」という。コンセプトには、「プロの素材を食卓に」「なじみになって値打ちに」「プロの味をその場で」を据える。

 通常、日曜日は休市になるが、同イベントは一般が来やすくするため、あえて日曜日に開催。柳橋では初めての試みになる。「今、市場を仕切っている50~60代の方々もコンセプトをいいと受け入れてくれて、『しっかりやれよ』と後押しされている」。

 当日は、ボイルダコ(1/2匹)、刺し身用サーモンやホタテ、冷凍特大ヤリイカ刺し身用、紅ズワイガニほぐしなどさまざまな鮮魚の直売を行う。価格は「買いやすい」という観点で500円から値付けする。主なメンバーでもある「レストラン ビブ」(千種区)のオーナーシェフは「レストランの屋台コーナー」を出店。生シラスと魚介、有機野菜を使った「有機野菜たっぷり 春のフレンチ海鮮丼」(900円)を販売。「当日は買ったものをその場で食べられるようにもしたい」と菊川さん。

 9時30分ごろからはビル内で「マグロ解体ショー&即売会」を開催。子ども向けのイベントとして、「ウナギのつかみ取り体験」「魚のウロコ取り体験」を実施。希望者は購入できる。「体験だけでもいい。最近の子どもの中には切り身になっている魚しか見たことのない子どももいると聞くので、ぜひ体験してほしい」と菊川さん。

 自分たちの大きな武器は元気よく若いノリで接客できること。「人とのコミュニケーションにも自信があるし、しゃべることも仕事だと思っている」(菊川さん)。「当日は、人件費は絶対出ないだろうから赤字だろうね」と笑顔で顔を合わせる2人。

 今後は5月中旬、6月、9月と毎月の開催を予定している(7月・8月は休み)。「続けることが大切。ほかの周りのビルも同じように開催してくれるところが増えると、もっとにぎわいが生まれる」(久野さん)。当日、メーンメンバー9人は、胸元に魚の絵を手描きした青色のTシャツを着用し来店客を出迎える。

 開催時間は8時~11時(売り切れ次第終了)。問い合わせは「中庄商店」(TEL 0568-21-1645、菊川さん)まで。また、フェイスブックで「名古屋柳橋お買い得掲示板!」ページを設け、同イベントや柳橋の情報を配信している。

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