名駅で「図書館人」集うイベント-図書館の「明るい未来」を語り合う

好きな本を手に自己紹介をする「図書館人」

好きな本を手に自己紹介をする「図書館人」

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 若手の「図書館人」が集うイベント「全国図書館大会U40プレミアセッション」が10月29日、TIFFIN名駅店(名古屋市中村区椿町7)で行われた。

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 同イベントは、毎年開催される図書館にちなんだイベント「全国図書館大会」に基づくもの。有志で運営するもので今回が初めての開催。同日に東京、大阪、京都、三重、新潟など全国12カ所で行われた。「全国図書館大会に遠方で参加できないなどの人もいる。前夜祭のようなものができないかと東京会場の運営者周辺で話しが持ち上がり、各地それぞれで集まりイベントをやってみようと企画した」と話すのは、名古屋会場主宰の犬山市立図書館の小曽川さん。

 目的は、司書や職員などの若手の「図書館人」の交流。「図書館にかかわる人同士でも、地域や立場などが違うと交流することは難しい」と小曽川さん。「先行き暗い話題や問題もあるが、今日は図書館の明るい未来を話し合おうという思い」と笑顔を見せる。当日は、愛知・岐阜の公共図書館や小中学校、大学の図書館、大小さまざまな規模の図書館などから30人が参加した。

 イベント内でトークを行った、図書館を利用したイベントを手がける山本さんは「最終的な目的は、図書館を面白いものにしたいということ」と話す。本嫌いの人に本を紹介するイベント、こんな本を探しているという依頼にいろんな人がおすすめの本を持ち寄る、漫画と難しい文学を掛け合わせるなど、「やりたい企画はたくさん」(山本さん)。イベントを開催できる図書館も募った。読んだ本を誰かに話す場所を設けるイベント「カタリベカフェ」を手がける大橋さんは「本がない場所で本に感心のない人に面白さを伝える。ネットなどではなく、リアルな面白さをカタリベカフェというリアルな場所で提供していきたい」と自身の活動を紹介した。

 自己紹介では、好きな本を持って思いを語るほか、お気に入りの本、最近読んだ本を手書きで記した名刺を持ち寄るなど、本に対する熱い思いを持った人の姿が多く見られた。紹介する本や図書館ならではの話題に対し、共感の声やうなずく姿も見られ、「こういうところでしか共感してもらえない」という意見が挙がるなど、独特な内容で会場は沸き、終始なごやかな盛り上がりを見せ交流会は続いた。

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