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名古屋の魅力集めた祭典「やっとかめ文化祭」開幕 全130プログラム

「やっとかめ文化祭」イメージビジュアル

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 「長い歴史の中で育まれてきた」名古屋の魅力を集めた都市文化の祭典「やっとかめ文化祭」が10月28日、名古屋の「まち」を会場に開幕する。

「ストリート歌舞伎」の昨年の様子

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 2012年に始まった同祭は今年で5回目。狂言や劇の披露、まち歩き、寺子屋など約130のプログラムを用意。

 尾張徳川家の下で文化、芸能を育んできたことから「芸どころ」と呼ばれる名古屋。狂言和泉流の発祥地であることから「名古屋は狂言のまち」とし、狂言をまちなかで行うストリートライブ「辻狂言」を全8公演行う。ろうそくの炎で照らされた名古屋能楽堂の舞台で、能・狂言を行う公演「トランス能 1/fのゆらぎ」(11月18日、参加料金3,000円)、名古屋の老舗料亭で料理を楽しみながら、名妓連組合の芸妓(げいぎ)が登場するお座敷遊び、講談などを楽しむ企画も開催。11月11日には名古屋城二之丸広場で、日本舞踊西川流の西川千雅(かずまさ)さんの稽古の下練習した一般女性が名古屋の名物芸「金のしゃちほこ」を披露するチャレンジプロジェクトの発表会を行う。

 29講座を用意した「まちなか寺子屋」。建中寺(東区)を会場に、医学博士で高須クリニック院長の高須克弥さんと、博物学者で小説家の荒俣宏さんによる、尾張博物学と名古屋の力についてのトークイベント(11月5日、同1,000円)、日本で初めて結球状の白菜を開発した名古屋市中川区で名古屋の伝統野菜、野崎白菜を知る企画(11月11日、同1,500円)では、開発秘話を聞けるほか実食などがあり、野崎白菜1玉の土産が付く。チケット購入はチケットぴあなどで購入できる。

 ガイドが案内をしながらまちを巡る「まち歩きなごや」45コース用意。岩倉方面から下小田井の青物市場へ野菜などを運ぶための道・岩倉街道を巡るコース(11月1日、同500円)、前田利家の出身地・荒子周辺巡りの後、老舗の荒子温泉(銭湯)に行くコース(11月18日、同500円)など。「まち歩きなごや」への参加はホームページから申し込める。

 老舗やまちになじむ和菓子店など21店舗が参加する「名古屋てくてく和菓子めぐり」は、文筆家・甲斐みのりさんが店舗を訪れ取材し、店や対象の菓子の歴史などをつづった冊子を用意。各店舗で菓子を購入できる。

 初日の28日には、ささしまエリアにある「愛知大学名古屋キャンパス」(名古屋市中村区平池町4)を会場にオープニングイベントを開催。ストリート歌舞伎「ロミオとヂュリエット」のほか、箏曲(そうきょく)、講談、狂言などを披露する。13時からで、観覧無料。

 最終日の2日間、11月18日・19日は円頓寺商店街で、辻狂言や講談、長唄などの公演でフィナーレを飾る。当日は尾張地方の日本酒やつまみ、やきものなどを販売する「やっとかめBAR」も登場し、酒を味わいながらフィナーレを楽しむことができる。

 11月19日まで。

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