名古屋に「鉄道模型」レイアウトカフェ-全長300メートルのレール敷設

オーナーの青木さんが1年かけて作った鉄道模型

オーナーの青木さんが1年かけて作った鉄道模型

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 名城公園近くに10月18日、鉄道模型のレイアウトカフェ「鉄道屋」(名古屋市西区城西5、TEL 052-523-1150)がオープンした。

オーナーが1枚1枚焼き上げる手作りワッフル

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 同店は、オーナーの青木公夫さんが所有するオフィスビルの2階に「1年かけて作った」(青木さん)という鉄道模型規格「Nゲージ」のジオラマを展示する「鉄道カフェ」。名城公園の緑が窓から見える店内には、1:150の縮尺で作られた約112平方メートルの鉄道模型を展示し、訪れる客の目を楽しませている。店舗面積は約40坪、併設するカフェの席数は20席。

 青木さんは家業である金属加工会社に午前中のみ出勤し、午後から同店を営む。兼業を始めたきっかけは「約10年間そのままにしておいた事務所の有効活用も理由のひとつだが、過去に建築士を目指していたこともあり、もともと情景を作ったり絵を描いたり、組み立てたりすることが好きで、鉄道模型のレイアウトを作ってビジネスができればと鉄道カフェの運営を思いついた」と青木さん。

 同店に敷設したレールの全長は300メートル。レールの長さについて、青木さんは「実際の鉄道は車両がすれ違ったり交差したりする。そういうリアルな状況を再現し、自然でゆるやかなカーブを作るにはレールが長くなければいけない」と話す。

 レイアウトは「車両の通過点には50~60カ所のトンネルや鉄骨で組んだ約4メートルの鉄橋を配置したり、敷設のための具体的な設計図を描かず、どうすれば面白いレイアウトになるか考えて作った」(青木さん)。「遠近法など視覚的な効果を上手に利用するアメリカ流の鉄道模型を参考に、川に面した路線を作ったり、壁に鏡を貼り空間を広く見せたりするなど工夫を凝らした」とも。

 同店は見るだけでなく操縦も体験してほしいと、持参した車両を走らせる操縦台も用意。操縦席は7席で、利用料金は1時間=800円~。併設のカフェでは、ひきたてのコーヒー(350円~)や手作りのワッフル(380円~)を提供する。

 青木さんは「このカフェのお客様は、メニューを注文すると鉄道模型を見ようと席を離れる方が大半。カフェにしては、なかなか珍しい光景だと思う。『鉄道』というディープな世界を演出するというよりは、親子やカップルのお客様も気軽に立ち寄っていただけるような店作りを心がけている。鉄道模型のレイアウトも日々進化させ、魅力的な空間を提供していきたい」と笑顔で話す。

 営業時間は13時~24時。水曜定休。

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