3年目の無料レンタサイクル社会実験「名チャリ」-初日で520人の利用

名駅エリアのモード学園スパイラルタワーズステーション

名駅エリアのモード学園スパイラルタワーズステーション

  • 0

  •  

 放置自転車を再生・利用した名古屋のコミュニティーサイクルシステム「名チャリプロジェクト」の社会実験が10月20日から、一昨年、昨年に引き続き今年も始まった。主催は、名古屋大学の研究生を中心とした名チャリプロジェクトチームと名古屋市。

[広告]

 「名チャリ」は、名駅エリア、栄エリアを中心とした各所に自転車の貸し出し・返却を行う「ステーション」を設け、無料で自転車の貸し出しを行うもの。登録すれば誰でも参加でき、最寄りのステーションに返却する。今年は、モード学園スパイラルタワーズ(名古屋市中村区名駅4)、名古屋ルーセントタワー(西区牛島町6)、円頓寺(西区那古野)、栄広場(中区栄3)、矢場公園(中区栄3)、久屋大通駅(中区錦3)など全30カ所のステーションを設置した。

 初日で520人の利用があり、「昨年をすでに上回った」とプロジェクトチームのメンバーで名古屋大学大学院環境学研究科の八木さん。利用者はビジネスマンや学生が多く、中には昨年からのリピーターや、観光・出張で名古屋を訪れた県外の利用者もいるという。現在は、モード学園スパイラルタワーズステーションから、広小路通でつながる栄広場までの利用が最も多く、名駅と栄を行き来するビジネスマンの利用が想像される。モード学園スパイラルタワーズステーションでは朝から約30人の利用があったという。

 「名チャリ」実施について、八木さんは「この仕組みを根付けるためのシステム構築。実験を行わないと見えてこない、やってみないとわからないことがたくさんあり、実験では生きたデータを得ることができる」。「放置自転車を利用した名チャリのような方法もあるということを知ってほしい」とも。

 ホームページには、「こうしたらいいのでは」などの意見や「ずっと続けてくれると良い」などの利用者からのメッセージが寄せられている。

 利用時間は8時~20時。実験期間は12月18日まで。

名駅経済新聞VOTE

名古屋城と言えば?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース