名鉄協商(名古屋市中村区名駅南2)は11月9日から、名駅エリア、栄エリアでカーシェアリングサービス「名鉄協商カーシェア カリテコ」の提供を開始する。
同サービスは、同社が運営する名鉄協商パーキングをステーション(拠点)として利用する会員制カーシェアリング。最短30分から15分単位で利用可能。トヨタ・プリウス、IQ、日産・ノートなど環境に配慮したエコカーを採用。「占有ではなく共有するもので、会員間で『みんなで使う』というポリシーを持って行うサービス」と同社担当の藤田さん。
今回、名鉄協商パーキングの名駅(中村区名駅4)、駅西(中村区椿町3)、名駅西(西区名駅2)、モード学園スパイラルタワーズ(中村区名駅4)と、ナディアパーク地下駐車場(中区栄3)の5ステーションでサービスを始める。「名駅近くやランドマークなど分かりやすいところをステーションとした」(藤田さん)。本格的なサービスの拡大展開は来年1月以降で、名鉄の一宮(一宮市)、神宮前(熱田区)、東岡崎(岡崎市)などの主要駅を中心に展開する名鉄パーキングを活用しネットワーク化を進める。来年度中に20~30拠点、数年後には300拠点を視野に入れ展開する予定。
料金は、頻度(目安)に準じたプランの下、設定した時間ごとの利用料金と距離料金で成る(利用登録手数料、ICカード発行手数料、月額基本料が必要)。車を持たない若い世代をターゲットにした学生プランや、21時~9時までの12時間利用できる夜間パックなど、割引プランも用意。予約は、インターネット(パソコン・携帯)または電話で24時間受け付ける。
車中心の生活スタイルを持つ東海地区。名鉄グループの公共交通機関(鉄道・バス)と同サービスの利用で、「パーク&ライドから、ライド&カーシェア。公共交通機関を利用したその先にカーシェアという新しい交通ネットワークを考えている」。カーリース事業、駐車場事業も手がける同社。「商社としての機能と、カーリース事業、駐車場事業を併せ持った機能を工夫し、IT技術を持たせたサービス。名鉄パーキングの認知度で、親しみのあるカーシェアリングサービスになるのでは」とも。