JTB中部(名古屋市中村区)は現在、ホテルを利用した電動アシスト付き自転車のレンタサイクル「楽チンけった」(事務局=中区錦1、TEL 052-201-6023)を運営している。同企画は名古屋市ふるさと雇用再生事業の一環で、JTB中部は企画・運営を行う。「けった」とは名古屋弁で自転車のこと。
「名古屋は地下鉄など移動するのに当たって不便ではないが、自転車の方がより自由に回れると提案した」とJTB中部広報の福田さん。観光客をメーンターゲットにし、自転車でじっくり市内を見学してもらうのが目的。
自転車は事務局で貸し出しを行うほか、利用客の宿泊するホテル(指定)に無料でデリバリーも行う。指定ホテルは現在、名駅や栄エリアのホテル、また名古屋城近くのウェスティンナゴヤキャッスルなど全施設で、ホームページで確認できる。返却は事務局か、事前予約で乗り捨ても可能(名駅・伏見・栄エリア)。「まだ利用者数は少ないが、今年はまず認知度を高めることを目標とする」と事務局スタッフの池田さん。ホームページまたは電話で申し込む。
「楽チンけった」利用客に、同社が提案する名古屋の観光マップも無料配布。現在4コースあり、それぞれテーマを設ける。内容は、名古屋のものづくりに触れることをテーマにJRセントラルタワーズから出発し、ノリタケの森~菓子問屋が立ち並ぶ明道町を回るコースや、古い街並みが残る四間道を通り抜け~円頓寺商店街~名古屋城に向かう城下町名古屋を追うコース、名古屋市市政資料館~文化のみち~建中寺を回る武家文化を巡るコースなど。
利用料金は、1日(営業時間内)=1,200円、4時間=800円。営業時間は9時30分~18時(デリバリーは、貸し出し=10時、返却=17時30分)。