名古屋ゆかりのご当地ソングを集めたCD「名古屋の歌だがね」が2010年元日、発売された。キングレコード(本社=東京都文京区)が、名古屋市の協力で名古屋開府400年記念CDとして制作した。
この企画を発案したのは、ドラゴンズのCDなども手掛けたことのある名古屋出身のプロデューサー・南さん(キングレコード)。「開府400年ということで名古屋ゆかりのある歌を集めて名古屋の街を盛り上げたい」という思いがきっかけだったという。
100曲以上もある名古屋に関係する歌の中から厳選をして「名古屋出身のアーティスト」「名古屋のことを歌っている曲」などを選曲のコンセプトに18曲に絞った。ジャケットには、名古屋開府400年記念祭マスコットキャラクターの「はち丸」「だなも」「エビザベス」「かなえっち」をあしらい、開府400年の説明や名古屋のあゆみなどを盛り込んだブックレットを付ける。
収録曲は河村たかし市長が参加する開府400年の公式PRソング「夢、つなごう なごらっチョ」、名古屋出身アーティストのチェリッシュが歌う「みんな名古屋で」、歌詞に地名も出てくるザ・ピーナッツ「今池音頭」、板東英二さんが歌う1974年バージョン「燃えよドラゴンズ!」、中京テレビの番組「お笑いマンガ道場 テーマ曲」など、ジャンルを超えた盛りだくさんの内容になっている。
中でもボーナストラックで入る「名古屋市歌」は、名古屋開府300年の時に制作された記念曲。南さんが図書館で調べ物をしていたときに歌の存在を知り、名古屋市職員に調べてもらったところ保管していた唯一のカセットテープが見つかり復元できた「奇跡の1曲」。「テープから音が流れたときは鳥肌が立った」(南さん)という。
「名古屋の歴史、文化、特徴などが歌詞に盛り込まれているので、日本中の人に名古屋のことをいろいろ想像してもらうと楽しいのでは」と南さん。「名古屋のことをあまり知らない人たちにも、音楽を通して名古屋のことをもっと伝えていきたい」と意気込みをみせる。
収録時間は54分で、価格は2,500円。