円頓寺商店街の一角に4月16日、スペイン食堂「BAR DUFI(バル ドゥフィ)」(名古屋市西区那古野1、TEL 052-485-7581)がオープンした。
新栄にある「カフェ・デュフィ」の姉妹店となる同店。円頓寺への出店は、同エリアを盛り上げる活動を行っている知人から「2号店を円頓寺にどうか」と声をかけられたのがきっかけ。現在はシャッターが閉まっている店舗も見受けられる円頓寺商店街。オーナーの水野さんは「活気があるとは言えない場所に店を出すチャレンジ」と「復興活動のスタートメンバーとなり、最初から街の再生に参加できる醍醐味」に魅力を感じ決心したという。
「ものは捨てるとゴミだけど使うと資源」と水野さん。白とブラウンを基調とした店舗は、前店の残っていた廃材を捨てずに最大限再利用した。廃材はペンキやタイル、黒板などを用いテーブルやショーケース、ラックなどに姿を変え、スタッフ自らの手でおしゃれな空間に作り上げた。店舗面積は約20坪。席数は28席を設ける。
「安くて、うまくて、ワイワイできる店」を目指す同店のこだわりは、中に焼き場がある円形状のカウンターテーブル。目の前で焼く炭火焼きメニューは、新鮮な肉や魚貝類などの食材を素材のうま味が味わえるよう、シンプルに塩やオリーブオイルのみで味つけし焼きたてを提供する。
メニューは、サラダ、炭火焼き、揚げ物、蒸し物、タパス、パエリア、デザートなどを仕入れによって内容が変わるため、「本日のメニュー」として提供する。主なメニュー(一例)は、「骨付仔羊の直焼」(1本=450円)、「イワシの炭火焼」(1本=250円)、「人参とバレンシアオレンジとブラックオリーブのサラダ」(350円)、「気まぐれシェフのタパス盛合せ」(580円)、「ベーコンとキノコとズッキーニのトルティーヤ」(280円)、「スペアリブのバルサミコ煮込み」(500円)、「魚介のパエリア」(1人前=880円)など。
ドリンクメニューは、「自家製サングリア」(500円)、ビール(480円~)、ハウスワイン(グラス=280円~)、ボトルワイン(1,680円~)、スパークリングワイン(2,300円~)などを取りそろえる。
先月、現代的なデザインのギャラリーショップ「ギャルリー ペン」がオープンするなど、少しずつ変化の兆しが見える円頓寺商店街。「懐かしいものと新しいものがうまく融合できたのでは」と水野さん。店については、「丸いカウンターの中で食材を焼くという、ほかではあまり見られないスタイル。お客さんに驚きと感動を与えながら、安くておいしい料理を提供できる雰囲気をアピールして継続していけれれば」とも。
営業時間は11時30分~14時、18時~23時。火曜定休。