ゴミ拾いレンジャー、大ナゴヤ大学で授業-200人規模のゴミ拾いも企画

名駅かいわいでゴミ拾い活動を行ったレンジャーとショッカーたち(写真 大ナゴヤ大学)

名駅かいわいでゴミ拾い活動を行ったレンジャーとショッカーたち(写真 大ナゴヤ大学)

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 NGO団体「NGOア∞ス」のメンバーが仮装してゴミ拾いを行う「ア∞ス戦隊ゴミ拾いレンジャー」と、「街中がキャンパス」「誰でも先生、誰でも生徒」をテーマに活動する「大ナゴヤ大学」は5月8日、名駅かいわいでゴミ拾い授業を行った。

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 「つまらないことをオモシロく!」が理念の同NGO。「ゴミ拾いというつまらないものを仮装して行なうことで面白くする」――そうした考えを基に、授業の始めには「つまらない」と思う3つのテーマに沿ってどうしたら面白くなるかをグループごとにディスカッションした。

 「政治家」をテーマにしたグループでは「政治家は一人ひとり見てみるといい人。政治家と飲み会をしよう。政治家の失敗談などを集めグランプリを決めるなど政治に笑いをプラスする」、「電車の中」がテーマのグループでは、「化粧をしている姿がつまらないという意見をもとに、化粧をしている人を『かわいくなったね』とほめる、意味もなく男性も化粧をし始める」、「名古屋という街」がテーマのグループでは「コンテンツはたくさんあるのに発信が下手。ただで遊べる大きな施設を作って世界中の人たちがラスベガスに行くか名古屋にいくか迷うくらいの街にしよう」など、スケールも発想も大きな意見が飛び交い会場は盛り上がった。

 ゴミ拾いでは「生徒」は赤・青・緑・黄色・ピンクの5色の中から希望の「レンジャー」に、スタッフは「ショッカー」に変身し、名駅東のミッドランドスクエア(名古屋市中村区名駅4)前からスタート。作業中「ご苦労さま~」など声をかけられるほか、通りかかった人や外国人観光客から記念撮影を頼まれると、事前に決めていたというポーズで応じた。駅西に回り、名駅コンコースを通り東側に戻り、分別を行って終了。

 同NGO代表の玉川幸枝さんは「最初恥ずかしがっていた年配の女性がノリノリになっていった姿や、次回行うゴミ拾いで覚王山の担当を任してほしいといってくれた方がいて、つながりが広がったことが特にうれしかった。ゴミ拾いをして、ただゴミがなくなって良かっただけでなく、社会と楽しくかかわれることを考えるアクションのファーストステージになれば」と話す。

 ショッカーの姿で参加した同団体の顧問で授業を企画した岡本さんは「実は今まで仮装してゴミ拾いをしたことがなかったが、これは面白いと思った。街行く人が手を振ってくれたりして、とてもいい笑顔を見られた。仮装をしていると通りかかった人も声を掛けやすいのでは。ゴミ拾いしている方はもちろん、見ている側の人たちも楽しかったと思う」。

 今月30日の「ごみゼロの日」には、レンジャー100人、私服参加100人の計200人規模のゴミ拾いイベントを予定。集合場所の久屋公園内・久屋広場からチームに分かれ地下鉄で移動し、金山、鶴舞、覚王山など主要駅10エリアで同時多発的にゴミ拾いを行う。レンジャー希望者は11時30分集合で、同団体が用意するレンジャー服に着替えレンジャーのまま移動。私服参加者は12時集合。12時30分に開始のセレモニーを開催。参加費は500円(移動の交通費を含む)。現在、参加者、サポーターを募集している。

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