名駅近くの柳橋中央市場内・名古屋綜合市場にある卵焼き専門店「東海畜産農園」が6月29日、「たまご屋たま子の店」(名古屋市中村区名駅4)をオープンした。
プロの料理人のほか、一般の買い物客にもオープンにしている柳橋中央市場。「年末には一般のお客さんもたくさん買い物に来てくれるが、年末以外の普通の日は少ない。もっと来てほしい」と話すのは、今期創業51年を迎える「東海畜産農園」社長の小森たま子さん。「ずっと作りたかった店」といい、「ここだ!と、ピピッと来た」という、年末に倉庫代わりに借りた空き店舗に店を構えることに決めた。場所は既存店舗からほど近い西柳橋公園横。
店舗面積は約3坪。主な商品は、「ほどよい甘さ」だという定番商品の「だし巻き」(400円)、少量のだしと卵だけで作った、すし店の「卵焼き」に使われることが多い「本玉」(1本800円、3分の一サイズ300円)、「ひじき巻き」「ほうれん草ポパイ巻き」(以上400円)など。オープンに合わせて作った新商品の「京風だし巻き」(450円)は、「あっさりした甘みのないだし。お酒のつまみにもよく合う」という。どの卵焼きも2分一、4分の一に切り分けることもできる。ミニサイズの「タマネギオムレツ」「ネギ・かにかま かに玉」(以上50円)も。「手持ちのお弁当やおにぎりのおかずに少しプラスしてもらうのもいい」
そのほか、オムレツをクロワッサンでサンドした「ほうれん草オムレツサンド、レーズンオムレツサンド」(各1個、2個=250円)、モモ・パイン・ミカンを使った「フルーツサンド」(300円)、卵焼きを使った「スパムむすび」(200円)などもそろえる。
卵焼きは竹串に刺し食べ歩きができる「串玉(本玉)」「京風だし串」(以上100円)も用意。「手軽に食べ歩きながら場内で買い物や散策を楽しんでもらいたい。一般の方にウエルカム感を出したかった」
「朝は活気があるが、昼前にはどの店も営業を終えシャッターを締めてしまう。名駅も国際センターも近く人がたくさん集まる立地なのにとてももったいない」とたま子さん。「もっと柳橋中央市場を盛り上げたいとずっと思っている」というが、「市場の人は本業に忙しいので、この思いを引っ張ってくれるリーダーがいないこと」に頭を悩ませている。「この店をアンテナショップとして利用してもらい、市場を知るきっかけになってほしい」と希望を込める。
営業時間は8時~14時(土曜は12時まで)。日曜・祝日のほか市場休業日に合わせ休業。問い合わせは東海畜産農園(TEL 052-582-0371)まで。