名古屋上下水道局(三の丸3)は7月より、缶入りの災害用備蓄飲料水「名水」の販売を開始する。
「名水」は、災害発生時の飲料水供給に対応するために企画されたもので、名古屋市内の高齢者などからの要望もあり実現した。
同品は340ミリリットル入りのアルミ缶パッケージで、水は名古屋の浄水場から汲み上げた水道水から塩素を抜いて使用している。価格は24缶詰め1箱1,400円で、1箱単位から販売を受け付ける。1箱で大人が約3日間必要な水の量に相当し、3年間の保存が可能だという。
同局では、災害が発生した場合、各自宅から1キロ圏内の給水所から3日以内に応急給水を受けられるよう対応しているが、大規模な災害の場合十分な飲料水の確保が出来ない可能性を考え、各自宅で飲料水の備蓄を呼びかけていく。
名古屋市上下水道局経営企画課の高倉さんは、「災害時の備えとして最低限の飲料水を確保しておく事が重要。同品はポリタンクなどに比べ収納にも便利で長期保存が可能なので、特に高齢者や障害者がいる世帯の方には最適」と話している。
販売期間は7月から9月までで、7月末までの申し込み者や高齢者のみの世帯、障害者や難病患者のいる世帯は配送料が無料となる。
販売は同局の名古屋市内各営業所のほか、電話での申し込みも受け付ける。問い合わせは同局経営企画課(TEL 052-972-3615)まで。