名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅)地下1階のスイーツステーションに3月28日、小麦の外皮「ふすま」などを使ったパンを販売する「フードコントロールショップゼロ」がオープンした。
同店は5年前に東区・泉にオープンしたパン店。これまでに名古屋をはじめ、関西エリアなどの百貨店の催事などに出店してきたが、常設店の出店は名鉄百貨店本店が初めて。店舗面積は約7坪。名駅地下街サンロードに面している場所で、多くの人が行き交う。
特徴は「ふすま」や、小麦グルテン、大豆粉などをブレンドした粉で作るパン「Nucca(ヌッカ)」。「ふすま」は、米でいうと「ぬか」に当たる部分で、ミネラル、ビタミン、食物繊維が入っているという。「ヌッカ」は、オーナーの竹田圭佑さんがパン好きの祖母のために、血糖値や甘いもののことを勉強し、「安心して」食べられるパンを作ろうと思ったのがきっかけ。砂糖を使わず、シイタケやトウモロコシから抽出された天然由来の甘味成分を使い、チョコレート、ジャム、餡(あん)なども手作りだという。「低炭水化物食品で繊維質を多く含み、一般的なパンに比べ糖質を控え、もっちりとした弾力のあるパン。腹持ちがいい」と同店スタッフ。店頭にはパン20種類をはじめ、クッキー、スコーンなど約40アイテムを並べる。
定番の「食パン」(900円)は、弾力があるのでつぶしても膨らみが戻りつぶれないほど。レーズン、グリーンレーズンなど5種類のドライフルーツとクルミ、アーモンドが入った「パン オ フリュイ」(580円)、ヌッカは冷やしても固くならないので「冷やして食べるのもおすすめ」だという「クランベリークリームチーズベーグル」(360円)、手作りの生チョコが入った「生チョコビター」(320円)が、甘いパンの中で人気の高い3商品。手作り餡の「あんぱん」(190円)は、糖尿病を患っている人が特に喜んでくれるという。
「名鉄百貨店さんに出店できたことで東区の店舗に来てくださっていたお客さまから『行きやすくなった』などの声も頂く」(同店スタッフ)。もともとのファン、リピーターも多いという。
営業時間は10時~20時。