三菱地所は11月28日、名古屋駅前の「大名古屋ビルヂング」と隣接する「ロイヤルパークイン名古屋」を一体化した敷地に建て替える新ビルの名称について、旧建物の名称「大名古屋ビルヂング」を継承すると発表した。
大名古屋ビルヂングは9月に50年の歴史に幕を下ろした。閉鎖前に表示されたブラインドを使った「THANKS」のメッセージは多くの人が写真撮影やSNSに投稿するなど、地元の人の愛着が見て取れた。ツイッターなどで「新しく建て替わっても名前はそのまま残してほしい」という書き込みも見られる中、長年にわたり親しまれてきた歴史ある旧建物の名前をそのまま残すことを決めた。
地上34階・地下4階建てで、高さ約180メートル、敷地面積約9150平方メートル。7~33階はオフィススペースで、床面積約6万5000平方メートル。5階には貸会議室や共用ラウンジなどを設ける。地下1階~地上4階は商業施設で床面積は約1万3000平方メートル。低層屋上部に約2000平方メートルの屋上庭園を設置し緑化を図る。地下鉄東山線コンコースとつなぐ地下街とコンコースにおける通路拡幅を行うほか、名古屋駅前桜通り地下街「ユニモール」(大名古屋ビルとの接続部)にエレベーターを設置する。
来年5月に新築工事に着手し、2015年10月の竣工を予定する。