12月10日、「大名古屋ビルヂング」の屋上文字看板の撤去が行われた。
三菱地所が11月28日に新ビルで「大名古屋ビルヂング」の名称を継承することを発表した同ビル。
深夜から雪が降り始めた名古屋。文字看板にも雪が積もり、撤去作業は少し寂しげに映った。当日11時ごろから雪が舞う中、「グ」の文字から撤去作業が始まった。クレーンで文字看板をつり、看板土台の脚を切断し一文字ずつロイヤルパークイン側に降ろした。一文字につき約10分の作業だった。
ビルの大きな特徴の一つ「ヂ」の文字の撤去準備に差し掛かると雪が強くなり、クレーンにつられ文字が去って行く際にはさらに強い雪が降った。奥に見える名古屋城が見守る中、一文字ずつクレーンでつりあげられ去っていく文字を残りの文字が寂しそうに見送るように見えた。
事前告知はなかったが、撤去作業がよく見えるJRセントラルタワーズの利用者が撤去に気づき写真に収める姿が多く見られた。
「とうとう最後。名残雪ですね」と同社担当者。「ビルの象徴として長い間発信してくれてお疲れさま、という気持ち。それと共に新築に向け工事が本格的に進み、いっそう身が引き締まる思い」とも。文字看板は廃棄処分される予定。