近畿日本鉄道が3月21日から運行を開始する新型観光特急「しまかぜ」の特急券が2月21日10時30分に発売される。
近鉄名古屋駅・大阪難波駅と賢島駅を結ぶ同列車の車両は、乗車すること自体が楽しみになるような「次世代新型観光特急」として製造。「志摩に吹く風の爽やかさをイメージ」して「しまかぜ」と命名された。近鉄名古屋駅から約2時間10分、大阪難波駅から約2時間30分で賢島駅に到着する。水曜を除き各1日1往復運行する(春休み、夏休み、ゴールデンウイーク、年末年始など、水曜に運行する場合もある)。近鉄名古屋-賢島の停車駅は、近鉄四日市、伊勢市、宇治山田、鳥羽、鵜方、賢島。
車両は6両編成で編成定員は138人。見晴らしのいい大きなガラス窓を設置した「展望車両」をはじめ、「グループ席車両」には大型テーブルを配置した「サロン席」のほか、掘りごたつ風の部屋で靴を脱いで使う「和風個室」、リビングのような造りの「洋風個室」を用意。「カフェ車両」は1階=6席、2階=13席を設ける。車内で販売するメニューは、海の幸や松阪牛など沿線の名産品を使った軽食や弁当などのほか、沿線の地ビール、ワイン、日本酒、ジュースなどのドリンク、地元でしか味わえないオリジナルスイーツなどを予定している。
本革を使った幅125センチを確保したシートは3列配置。電動レッグレストを装備し、背もたれにエアクッションを設置するほか、腰部の硬さを調整できる機能も設置。エントランスには御影石を敷き詰め、停車前後にはBGMと香りの演出を行う。
近鉄名古屋駅からの始発は3月21日10時25分発。乗車料金などはホームページで確認できる。販売は近鉄主要駅の特急券窓口ほか、近畿日本ツーリスト・JTB・日本旅行各グループ、農協観光など主な旅行会社で発売する。