名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)屋上にある屋上庭園「マイフェアガーデン」でさまざまな花木が見頃を迎え、鳥や昆虫も訪れにぎやかになっている。
「マイフェアガーデン」の歴史は約15年。当時は本格的なイングリッシュガーデンとして誕生したが、現在ではバラや宿根草のほか、雑木や暑さに強い草花などを取り入れ、より名古屋の環境に適した庭作りとなっている。「種類は数え切れない(笑)」と、庭園の手入れを手掛ける大森さん。
4月から5月にかけて春先に咲く花のリレーが始まり、5月半ばにはバラが満開を迎えた。庭園にはたくさんの花や木、観賞用の野菜や果物が植えられている。
現在はハーブコーナーがにぎわいを見せ、サルビアの仲間やラベンダーなどが赤や紫の花を付けるほか、青々とした葉を広げている。「少し手でなでるだけでいい香りがするので楽しんでほしい」。また、カシワバアジサイが満開を迎えるほか、ユリのつぼみが膨らんでいるなど、初夏の花々が楽しめる。
一角で育てられている野菜や果物のコーナーでは、イチゴとネギ、トマトとバジルなど、虫よけや生育を良くする植え合わせを実施している。「花と野菜や果物を一緒に植えて楽しむことも知ってほしい」。そのほか、メロン、スイカ、ゴーヤなどのツルを横ではなく縦にはわせ、「狭い土地でも工夫して育てることができるのを見てもらえれば」。ウンシュウミカンやブンタンも緑色の小さな実を付けている。「熟した実を半分にして木に付けておくと、メジロが食べに訪れる」
庭園には、チョウチョ、てんとう虫、イソヒヨドリ、スズメなどの来客も。「イソヒヨドリが求愛しているシーンを見られたり、赤く色づいたイチゴをいち早くつまみ食いしてしまったり。てんとう虫もたくさんふ化している」。大森さんが見つけたマイフェアガーデンでの出来事や見頃の花などの情報は、ほぼ毎日ブログ「マイフェアガーデン便り」で配信している。