ノリタケ食器の販売を手がけるノリタケテーブルウェア（西区則武新町3）は9月6日から、高級磁器「桐竹鳳凰文　瑠璃マロン碗皿揃　金蝕鳳凰図」の販売を開始した。

　同品は、悠仁親王誕生慶祝記念として企画されたもの。瑠璃色とマロン色のカップ＆ソーサー2客1セットで、製造とデザインは大倉陶園（神奈川県横浜市）が、販売はノリタケテーブルウェアが行う。大倉陶園は、1919年創業以来、皇室や日本迎賓館などにも食器を納めている。ノリタケは、1993年皇太子妃殿下雅子さまご成婚の際にも記念磁器を販売した経緯があり、今回の企画が実現した。

　同品は、大倉陶園の伝統技術である「漆蒔（うるしまき）技法」（白生地表面に塗布した漆の上に絵具の粉を蒔き、綿で擦り込む絵付け技法）で着色した瑠璃色とマロン色の色地に、「金蝕技法」（サンドブラストによって白生地表面に模様を彫り込んだ後、金を施して焼成する技法）で金色の鳳凰を描いたもの。

　鳳凰の図柄は、慶事を祝う際に多く用いられており、親王殿下誕生にあたり「桐の木に止まり竹の実を食べ、飛翔する姿は黄金色に輝く」という故事に習って「桐竹鳳凰文」を採用したという。

　価格は、2客1セットで10万5,000円。全国有名百貨店のノリタケコーナーやノリタケ直営店で500セットを限定販売する。

ノリタケカンパニーリミテド