
名駅三丁目エリアにある「sanagi(サナギ)」(名古屋市中村区名駅3)で現在、本棚企画「sanagi BOOKS」の運用実験を行っている。
ベンチなどを設置する名駅三丁目エリアの憩いの場「sanagi」
UR都市機構が2023年から、普段は駐車場の一角を誰でも利用できる憩いの場・語り合える場として開放している「sanagi」。待ち合わせや隙間時間を過ごすために活用されているほか、イベントや水曜のランチタイム限定でカレーきしめんをリヤカー屋台で販売する企画などが行行われている。
4月29日に設置した「sanagi BOOKS」の企画運営は、名古屋駅近くの那古野地区を拠点にまちづくりや不動産活用、イベントの企画運営を手がける「ナゴノダナバンク」。設置目的について、企画担当者の藤田まやさんは「本を置くことでsanagiでの過ごし方や使い方のイメージが利用者に伝わるのではと考えた。喫煙やゴミ問題などマナー向上も狙いの一つ」と話す。
ボックス状の本棚3台を壁面に備え付け、現在は、小説、実用書、問題集、SF雑誌、図鑑などを設置している。自由に手にすることができ、既存のベンチに座って本を読むこともできる。このほか、自分が持っている本と設置されている本を交換することもできる。「どんな本棚になっていくのか変化も楽しみ」と藤田さん。
通常は開放時間を設定しているが、本棚設置からは24時間開放している。藤田さんによると、今後本棚の状況や使われ方など利用状況を観察し、運用方法や利用時間を探って行くという。
来年3月末までの予定。