中部国際空港セントレア(常滑市セントレア1)に8月6日、「世界コスプレサミット2007」の決勝大会に出場した各国代表のコスプレイヤーが集合し、イベントに出席した。
「世界コスプレサミット」は、世界各国で人気が高まり、日本を代表する文化の一つとして定着しつつある「MANGA(マンガ)」に着目し、「MANGA」の登場人物になりきる「コスチュームプレイヤー」たちの世界大会を開催。マンガを通して日本と世界各国の交流を深めようと始まったもの。
2003年に名古屋で始まった同イベントは、2005年の愛知万博でも開催され、毎年大須で開催される「大須コスプレパレード」には、フランス、イタリアなどヨーロッパ諸国をはじめ、アメリカ、アジア各国からのコスプレイヤー約200人が参加するなど、毎年広がりを見せている。2006年からは、外務省と国土交通省の後援を得て、世界的なイベントへと成長、今年は、国土交通省中部運輸局、名古屋観光コンベンションビューロー、同空港利用促進協議会とも連携し、「ビジット・ジャパン・キャンペーン」事業「アニメ文化発信による交流促進事業」を展開。同イベントを通じて、日本を訪れる外国人旅行者の増加や国際交流の促進を目指すという。
当日、同空港には8月5日に「オアシス21」(名古屋市東区東桜1)で開催された「世界コスプレチャンピオンシップ」に出場した12カ国、14チームの28人が、「美少女戦士セーラームーン」「NARUTO」「犬夜叉」「サクラ大戦」などのコスプレ姿で集合。4階のイベントプラザで行われたイベントには、前日のチャンピオンシップで優勝したフランス代表、準優勝の日本・東京会場代表、審査員特別賞(ブラザー賞)に選ばれたメキシコ代表の3チームが出席した。
女性向けマンガ「ALICHINO」のコスプレで優勝に輝いた、フランス代表のジュディ・イザベルさんとラット・ダミアンさんは「ドラゴンボールなど『少年ジャンプ』のマンガが好きで、日本の『MANGA』に興味を持った。コスプレ衣装は、思った通りに作れなかったが、舞台演出がうまくいったので優勝できたのかもしれない。観客の反応がうれしかった」と話していた。「DEATH NOTE」の夜神月と弥海砂のコスプレで準優勝に輝いた、日本・東京会場代表の時雨直輝さんとキキワンさんは「コスプレ歴は約7年だが、外国の人たちのレベルの高さに驚いた。昔は、『コスプレはオタク』というイメージが強かったが、最近はオープンなイメージになってきてうれしい」(キキワンさん)と話していた。
イベント終了後は、各国代表と主催者らによる交流会も開催。同空港のキャラクター「なぞの旅人フー」とともに記念撮影も行われた。