駅弁の企画・販売を手がける松浦商店(名古屋市中村区椿町5)は8月から、JR名古屋駅構内などで駅弁「手羽先弁当」を販売している。
発売のきっかけについて同社商品企画の西野係長は、「駅弁とビールを一緒に購入していく客が多いが、ビールのつまみになるような名古屋らしいおかずの入った弁当がなかったため、名古屋名物の中でも人気の高い『手羽先』をメーンにした弁当を開発した」と話している。
同品には、同社独自の味付けの手羽先5本に、天むす3つ、きしめん、玉子巻き、フライドポテトなど、名古屋名物を中心にしたビールに合う味が濃いめのおかずが入っているのが特徴。
西野さんは「名古屋の人は、有名店の手羽先の味に慣れているから、独自の味付けを実現するのに苦労した。弁当なので、冷めても味が変わらないよう工夫している」と話しており、特に夕方出張帰りのビジネスマン男性がビールやお酒と一緒に購入したり、名古屋みやげとして購入していくなど、好評だという。また、手羽先は通常のおかずに比べ食べにくく手が汚れることを想定して、おしぼりを2つ添付しているという。
価格は900円。同品は、JR名古屋駅構内の売店「グランドショップ」や新幹線ホーム内の売店などで販売している。