名駅東の下町、円頓寺・四間道地区の活性化を推進する集団「那古野下町衆(なごやしたまちしゅう)」(以下、那古衆)の活動が、今年10月から本格化する。
「那古衆」は、円頓寺や四間道界隈の情報誌「ポゥ」を発行しているカワカタミカコさん、久路里まりさん、飯田幸恵さんら縁側妄想会議編集室(名古屋市西区那古野2)のメンバーをはじめ、円頓寺商店街、円頓寺本町商店街店舗の2代目らが中心となって立ち上げた団体。メンバーは、商店街関係者だけでなく、名古屋で活躍するクリエーター、大学関係者、学生、コンサルタントら10代~40代までの「円頓寺や四間道が好きな人」(久路里さん)約20人。
同商店街は、昼間でも人通りが少なく、シャッターが下りたままの店舗が目立つ。「那古衆」は、商店街の深刻な衰退傾向の改善対策と、イベントなどを企画して名駅地区で働く会社員や学生ら若い世代が商店街を訪れるよう、毎月集会を開いて議論を続けてきた。
9月3日に開催された9回目の集会には、メンバー約10人が出席し、毎月第一日曜日に商店街で行われている「ごえん市」に10月から「那古衆」ブースを設け、フリーマーケットを開催する企画や、円頓寺本町商店街理事会青年部が企画している、商店街の店舗閉店後の「夜市(よいち)」開催に協力し、夜間の人通りを取り戻す方法などを話し合った。専用ホームページ「那古野下町衆」の開設も進めており、イベントの告知や店舗の紹介、下町の観光スポットなどを紹介する記事を公開、円頓寺・四間道地区の活性化に向けて積極的な活動を開始するという。
「那古衆」集会の議長を務める、円頓寺本町商店街「太陽堂本店」の岩田さんは「名古屋には、人通りが多く人気が高い商店街もあるが、店舗の入れ替わりが激しいのも事実。一時的に人通りを増やし回転を上げるだけでは意味がないので、長く続く店舗を誘致したり、恒例となるイベントの企画と定着化のほか、将来的には『那古衆』ブランドも作り、活動を通じて下町の良さをアピールしていきたい」と話している。
「那古衆」がブース出店する「ごえん市」は10月7日に開催、専用ホームページは10月1日の公開を予定している。