名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)ヤング館前の巨大マネキン人形「ナナちゃん」が5月7日、初めて浴衣に着替えた。
「ナナちゃん」は、身長6メートル10センチ、体重600キロ、1973年に同百貨店ヤング館(元セブン館)1周年を記念して入り口前に設置された巨大マネキン人形。「ナナちゃん」は、期間ごとに衣装を替え広告塔として活躍、名駅の待ち合わせ場所としても親しまれている。今回は、絞りの町で知られる有松の開村400年を記念し、衣替えを行った。
製作を手がけたのは、有松絞りを代表とする竹田嘉兵衛商店(緑区)。浴衣は、有松絞り(職人が絞り染めという技法で作る織物)の浴衣で、元気さを表す赤色の生地に巻上げ絞り(一本の糸から模様を巻上げて絞る技法)を施した。白色の水玉模様は、同村400周年の年数を10倍した4,000個分あるという。帯のカラーは、同百貨店のイメージカラーであるロイヤルブルーを採用。帯は、子どもが締めるために柔らかく作られた兵児帯(へこおび)を使用。
浴衣に使用した反物は、人間が着る浴衣の4着分(4反)を使った。帯の長さは人間が締める帯の2倍(8メートル)になるという。今回、浴衣の制作に携わった近藤さんは「これほどまでに大きな人形に浴衣を着せるのは今回が初めて。94歳の年配者も加わり大勢で仕上げた。たくさんの苦労があったが、楽しんで製作できた」と振り返る。巻上げ絞りの丸い形は、「有松の円満と繁栄を表している」(同)とも。
同百貨店ヤング館6階の「ゆかたショップ夏子」では、「ナナちゃん」と同タイプの浴衣も販売している。価格は60,900円で、柄は同タイプ1種類。「ナナちゃん」の浴衣姿は、6月3日まで披露する予定。
名駅のシンボル「ナナちゃん」が水着に着替えー今年のトレンドをPR(名駅経済新聞)名駅のシンボル「ナナちゃん」、クリスマスツリー風の衣装に変身(名駅経済新聞)名駅のシンボル「ナナちゃん」再登場で「お披露目式」(名駅経済新聞)名駅のシンボル「ナナチャン」がいなくなった?(名駅経済新聞)名鉄セブン館「ナナちゃん」水着に衣替えー同タイプ水着も販売(名駅経済新聞)
名鉄百貨店本店