公開が今月26日に迫った映画「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」の河崎実監督は7月7日、名古屋の媒体各社を訪問し同作をアピールした。
同プロモーションは、名古屋市内で4館の映画館運営を手掛けるスターキャット・エンタープライズ(名古屋市中区錦1)が企画したもので、当日は同作仕様のオリジナルアロハシャツを着て同監督が各社のインタビューに応じた。
同監督は「いかレスラー」「かにゴールキーパー」「コアラ課長」の動物3部作や「ヅラ刑事」で知られる監督で、同作は「日本以外全部沈没」に続く「世界破滅ムービー3部作」の第2弾となる。
同作は、「北海道洞爺湖サミット」開催中に現れた大怪獣「ギララ」をめぐり、各国首脳がさまざまな退治法を提案し地球防衛軍が戦うストーリー。戦闘中に地球征服を企む悪の軍団に会議場を占拠されるなどのハプニングもあるが、ビートたけしさんが演じる「タケ魔人」の登場で事態が一変する。
「ギララ」は、40年前にゴジラやガメラといった怪獣映画全盛期に松竹で製作された唯一の怪獣映画「宇宙大怪獣ギララ」に登場した怪獣で、今でも多くのマニアに支持されているという。
主演は加藤夏希さん(22)と加藤和樹さん(23)、各国首相などを演じる社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の松下アキラさん(44)・福本ヒデさん(36)・渡部又兵衛さん(58)ら。
また、映画評論家の故・水野晴郎さん、小説家・絵本作家のリリー・フランキーさん、イラストレーターのみうらじゅんさんなどの特別出演者も。主題歌は、メンバーの総体重が570キロという5人組音楽ユニット「デブパレード」が担当した。
同作について、同監督は「怪獣映画を作ることが子どものころからの夢だった。しかも憧れのビートたけしさんにも出演してもらえてうれしい」と振り返った。「CGをほとんど使わず『古めかしさ』にこだわった。手触りのある生き物『怪獣』の良さを今の子どもたちに知ってもらいたい。ジブリ作品のついでに見てくれたらうれしい(笑)」とも。
「このシリーズを10本作りたい。ほかにも名古屋の『金のしゃちほこ』などを怪獣にした『ご当地怪獣シリーズ』もいいかも(笑)」(同)と今後の作品づくりにも意欲をみせる。
同作は、7月26日から全国でロードショー。
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