近鉄パッセ（名古屋市中村区名駅1）8階「星野書店」で7月13日、現役女子大生モデル・椿姫彩菜さんの初エッセー「わたし、男子校出身です。」（ポプラ社、1,260円）の出版記念サイン会が行われた。

ファン1人1人と笑顔で握手する椿姫彩菜さん

　当日朝、椿姫さんはTBS系列の生放送番組「サンデージャポン」に緊急出演したため、サイン会は20分遅れのスタートとなったが、花柄のワンピース姿の椿姫さんが登場するとファンは「お疲れ様！」という温かい声をかけ歓迎した。

　雑誌「小悪魔ageha」のモデルとして活躍中の椿姫さんは青山学院大学の3年生。性同一性障害を乗り越え、タイで性別適合手術を受け昨年4月に戸籍を変更した。

　同書は、子どものころから性同一性障害に悩み「男の子らしくあってほしい」と願う家族とのズレに苦しんだ椿姫さんの過去についてつづったもの。小中高一貫の私立男子校の生活、恋の苦悩、社会的偏見、タイで受けた性別適合手術など、さまざまな困難と向き合った過去についても詳細に記している。

　集まった200人を越すファンの中には1時間前から整理券をもらうために並ぶ人や椿姫さんを目の前に泣き出してしまう人も。中には、同書を4冊購入して列に4回並び何度もサインをもらうファンや手紙・プレゼントを渡すファンもいた。

　雑誌「小悪魔ageha」を見て椿姫さんのファンになったという女子高生は「本当に可愛い。彼女の頑張っている姿を見て私もたくさん勇気をもらっている」と話した。神奈川県や大阪府から駆けつけたファンもいた。

　同書について、椿姫さんは「半年かけて書き上げた。自分が感じたことを赤裸々につづった」と話す。「同じ境遇の人にぜひ読んでもらいたい」（同）とも。

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