名駅の映画館シネマスコーレ(名古屋市中村区椿町8、TEL 052-452-6036)に7月27日、映画「憐 Ren(れん)」主演の馬場徹さんが舞台あいさつに訪れた。
原作は、水口敬文さんによる小説「憐」(角川スニーカー文庫、560円)。2004年から2005年にかけ角川スニーカー文庫から出版された4巻にわたるシリーズ。水口さんは同作で第9回スニーカー大賞「奨励賞」を受賞している。
物語は、500年後の未来から突然クラスメートとして現れた朝槻憐(あさつきれん)に興味を持つ鳴瀬玲人(なるせあきひと)が憐と仲良くなった頃、転校生・七緒修司(ななおしゅうじ)が登場することで新たな真実を知り、さらに日常が大きく変化していくストーリー。
同作では、朝槻憐を雑誌「nicola」のモデル出身で映画初出演の岡本玲さん、鳴瀬玲人をミュージカル「テニスの王子様」や映画「カフェ代官山」で話題を呼んだ馬場徹さん、七緒修司をドラマ「ごくせん」に出演中の中山麻聖さんが演じた。
当日朝8時から配布した整理券は200人が獲得。劇場前には前日の深夜2時から並ぶ人もいたという。舞台あいさつは2回行われ、各回に100人が参加した。席数は51席のため、立ち見の観客も。
観客のほとんどは女性で、東京から駆けつけた人や「馬場さんのことが大好きで、今回の舞台あいさつを見るために昨晩0時に家を出て2時間かけて劇場まで来た」という岐阜県在住の女性(22)もいた。
舞台に馬場さんが登場すると、たちまち黄色い声と拍手がわき上がった。司会はプロデューサーの角田信雪さんが務め、馬場さんのほかに原作者の水口敬文さん、監督の堀禎一さんも駆けつけた。
馬場さんは気に入っているシーンについて、「主人公の憐がナイフを手に持ち玲人に襲い掛かる切迫感したシーン」としたうえで、「(9日間の撮影において)短い睡眠時間で、しかも(撮影時期が冬だったため)寒い中頑張ったので、ぜひ気を抜かず見てほしい」と話した。
水口さんは、同作について「内容が少し難しいので、2度3度と見てほしい。原作にも興味をもってもらえたらうれしい。自分も出演しているので『ウォーリーをさがせ!』のように僕を探してみてください。本当に10代?と思う人が数秒間だけ登場しているはず(笑)」と話した。
さらに堀監督は「今回は好き勝手にやらしてもらった。馬場さんをはじめ主人公3人は本当に演技が上手で、いい役者に出会えてとてもうれしい」と振り返った。
最後に、同作の見どころについて聞かれた馬場さんは「ワンカットで撮影した麻聖(中山さん)の長いせりふのシーンが一番の見どころ。注意深く見てほしい」と語った。
同作品は、8月8日まで同館で上映予定。
気に入っているシーンについて語る主演の馬場徹さん(関連画像)黄色い声と拍手が沸きあがる中、劇場に現れた馬場徹さん(関連画像)藤竜也さんが映画「窯焚」上映で舞台挨拶-ジャック&ベティで(ヨコハマ経済新聞)「蒼き狼 地果て海尽きるまで」舞台挨拶-ミッドランドスクエアシネマ(名駅経済新聞)シネマスコーレ