スパイラルタワーズで初の防災訓練-避難用ヘリコプターも出動

防災訓練で応急救護の演習を行う名古屋医専・看護保健学科の学生ら。

防災訓練で応急救護の演習を行う名古屋医専・看護保健学科の学生ら。

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 「モード学園スパイラルタワーズ」(名古屋市中村区名駅4)にある「名古屋モード学園」「HAL名古屋」「名古屋医専」で11月14日、防災訓練が行われた。

喚起障害を起こした負傷者の救護訓練

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 訓練は「秋の全国火災予防運動週間(11月9日~15日)」の一環で、中村消防署と中村屋警察署の協力の下、防災事前教育・安全確保・火災通報・初期消火・避難誘導・応急救護などを行った。防災訓練は同ビル完成以来初の実施で、学生や消防署員ら2,000人以上が参加した。

 当日は「大地震が起き同ビル5階で火災が発生した」と想定し、安全に移動させるため建物壁面にロープをつなげ負傷者を1階へ運ぶ訓練や消防車による放水訓練などを行ったほか、屋上ヘリポートには避難用ヘリコプターが駆け付け負傷者の救出訓練を実施。

 2階のインターネットラウンジでは、看護師や救急救命士を目指す学生ら20人が負傷者の重症度や緊急性に応じた治療、搬送の順番を判断する「トリアージ」の訓練を行った。同訓練のリーダーで名古屋医専・看護保健学科1年の伊藤さんは「2階で行う訓練は自分たちがやりたいと言い出したことなので、台本作成なども自分たちで行い、授業の時間外も仲間と一緒に準備した。先生方にも協力していただき、みんなで力を合わせて今回の訓練に臨むことができたことがうれしかった。点数をつけるなら百点満点」と話す。

 同学科1年の井上さんは「自分が負傷者を演じ、こんな風に救助してもらうんだということを知り、自分が負傷者を助ける時にはどう対応すればよいのか学ぶことができた」と話す。管理部の渡辺さんは「医療人にとって人の救護を体験することができたのは、学生にとって本当に良い機会となったと思う」と振り返った。

 同ビルは災害時、被災者に対して治療室・救急救命実習室・看護実習室・介護実習室・保健室・インターネットラウンジなどの施設を開放し、負傷者の応急処置や情報発信、被災者の衣服の破損修理など3校が連携して対応を図るという。

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