JR名古屋駅・タワーズガーデン(名古屋市名駅1)の特設ステージで7月26日、「名古屋名駅 薪能(たきぎのう)」が行われる。
薪能は夏場の夜間、能楽堂や野外に臨時に設置された能舞台の周囲にかがり火をたいて、演目を演じる能のこと。「名古屋名駅 薪能」は、能楽のユネスコ世界無形文化遺産宣言の発表を記念し、2002年に1回目を開催し、今年で8回となる。
タワーズガーデンは回りにJRセントラルタワーズ、ミッドランドスクエア、名古屋ビルデイング、名鉄百貨店など大型ビルに囲まれる立地。噴水などがあり、通常は憩いのスペースやイベントに使われる。日中は暑いが夜になるとビル風も吹き涼しい。そうした名古屋のビル群の中で演じられる薪能の魅力について、同企画実行委員会の藤井さんは「伝統芸能と現代建築の対比が何とも言えないコントラストを出している」と話す。
毎年人気が高く、今年は300組600席の応募枠に10倍の約3,000通の応募があたという。着席整理券の受け付けは終了しているが、当日設けられる自由席(着席または立ち見)には毎年行列ができる。
出演は、二十六世観世宗家 観世清和さん、シテ方観世流能楽師 久田勘鴎さん。開場は17時、開演は18時。雨天の場合は名古屋能楽堂で開催する。入場無料。
同日10時から、今回新しい試みとして名古屋能楽堂(中区三の丸1)で、大学の能楽部などを対象にした「全国学生能楽コンクール」も開く。入場無料。