名駅に無添加自家製麺の讃岐うどん店-家電販売店が異業種初参入

キッチンを囲むカウンター席の様子

キッチンを囲むカウンター席の様子

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 名駅エリア広小路通付近に10月1日、讃岐うどん店「無添加自家製麺 饂飩睛(うどんばれ)」(名古屋市中村区名駅南1、TEL 052- 602-9993)がオープンした。経営はジョイスポット(中村区)。

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 これまで電化製品を主に取り扱ってきた同社。大型量販店の増加や景気が悪化したこともあり「接客という意味では扱うものは違うが同じ所もある。お客さまが必要としている時代に合ったものを」(伊藤社長)と異業種から飲食業に参入、同エリアに居酒屋が多いことから差別化を考え昼の時間帯で勝負しようと「うどん店」業態での出店を決めた。

 店舗面積は24坪。カウンター席のみ20席を設ける。店名には「自家製うどんで客人をもてなす習慣がある四国。お客さまにうどんを食べ、晴れやかな気持ちで帰ってほしい」という思いを込めた。

 構想1年、伊藤社長は自ら本場の四国へ赴き「麺の作り込み」「ダシの取り方」「天ぷらの揚げ方」など約3カ月間、一からうどん作りの修行をした。「切りたて、ゆでたて、揚げたて」をモットーにする同店のうどんは、北海道と九州の小麦をブレンドし国産小麦を100%使用。麺は1日に使う分だけ前日にすべて無添加で仕込み、切りおき、ゆでおきは一切しないという。

 透き通ったかけダシは、利尻昆布と煮干し、隠し味のゲソを水に浸し一晩寝かせ、営業前に4種の節を加えダシをとりその日の分だけ作る。「新規参入で1店舗目なので一つひとつ、こだわりを持ってやっていきたい」と伊藤社長。

 麺の量が約300グラムと少し多めな同店のうどんメニューは、5種類の野菜が入った直径15センチ、高さ10センチほどのかき揚げをのせた「びっくりかき揚げぶっかけ」(780円)、厚めに切った九州伊万里牛を注文が入ってから焼きオリジナルのたれで甘辛く仕上げ、「肉汁とだし汁が合わさり絶妙な味」という「厚切り肉うどん」(680円)、ユズの十味が効いた付けだれの「胡麻だれ釜揚げ」(580円)など、「ぶっかけうどん」「かけうどん」「釜揚げ」「ざるうどん」を各種用意する。

 オフィス街ということもあり、ターゲットはビジネスマンやOLのランチ需要を見込む。オープン当初は男性客が目立っていたが最近は女性客も増え、毎日100食前後仕込むという麺は、閉店時間前に無くなる日もあるという。伊藤社長は「ここをメーンキッチンとして近くに多店舗展開していければ」と意気込みをみせる。

 営業時間は11時~16時。日曜・祝日定休。麺が無くなり次第終了。

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