名鉄ホール（名駅1、TEL 052-561-7755）で5月12日より始まる舞台「おかしな二人」の製作発表が4月12日、ベニサンスタジオ（東京都）で行われた。「おかしな二人」は、劇作家ニール・サイモンの作品で、1968年ジャック・レモン、ウォルター・マッソー主演の男性二人の作品として映画化され、1985年ニール・サイモン自身がブロードウェイ演劇作品として女性版を誕生させた。ストーリーは、潔癖性で神経質な主婦フローレンスと、整理整頓が苦手で大雑把なオリーブが共同生活を始めた事で、同じアパートの住人まで巻き込んで騒動を起こすコメディ作品で、演出家の星田良子さんは「緻密に計算された台詞と場面展開の為、アドリブなどは一切なし。ラストシーンはオリジナルとはひと味違った演出になっている」と話している。同作品は、名古屋を皮切りに始まるもので、フローレンス役の浅丘ルリ子さんとオリーブ役の渡辺えり子さんは初競演で、名鉄ホール初出演となる。浅丘さんが「競演者が渡辺さんだと知った時、お会いする前なのに絶対に面白い舞台になると思って出演を快諾した」と話す一方、渡辺さんは「ずっと前から浅丘さんの大ファンだった。共演の夢がやっと叶った」と話しており、両人共、自身の性格と役の共通点はあまりないという。名古屋の印象について渡辺さんは「東京以外から始まる舞台は初めての経験で、とても緊張する。でも、名古屋の方はみなさん親切で暖かい。最近名古屋駅周辺は高層ビルがたくさん出来ているが、山形県出身の私としては、緑が少なくて寂しい感じがする」と話していた。チケット料金は、A席＝1万2,000円、B席＝7,000円、C席＝4,000円。5月21日まで。

名鉄ホール