名駅に「旅人向け」英会話スクール-世界80カ国を旅した男性が開く

代表の市野将行さん、アンドレアさん、お二人のお子さん

代表の市野将行さん、アンドレアさん、お二人のお子さん

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 世界80カ国を旅してきた男性が開いた英会話&カルチャースクール「旅人の英語学校 English School of Travelers」(名古屋市中村区名駅3、TEL 052-563-5046)が現在、プレオープンしている。

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 代表の市野将行さんは、大学1年時にバックパッカーデビュー。アルバイトを重ね旅費をため、長期休暇の度に海外を旅し続け、在学中に訪れた国は25カ国にものぼった。卒業後は、中国、タイ滞在に続き、ニュージーランドにワーキングホリデーで1年間滞在。帰国後いったん職に就いたが、2005年9月にピースボートに乗船し世界一周。その後、再びワーキングホリデーでオーストラリア、カナダに滞在した後、船上で出会った妻のアンドレアさんとともに2回目の世界一周の旅に出る。2年半前に帰国。

 旅行中にユダヤ人の収容所「アウシュビッツ」を見たときに、「自分には明日があると思った」と振り返る市野さん。「自分にしかできないことは何か、旅をしてきた経験を最大限に生かし価値のあることをしようと思い模索してきた。いろいろなところでたくさんの経験をし、成長してきたからこそ今の自分があると思う。そのことに感謝し、地域、家族、世界中の出会った人たちに、直接的ではないが恩返しできる形を作りたいという思いを持ち、若者の社会貢献と海外経験を応援する目的で同スクールを開いた」という。

 英会話スクールの内容は外国人講師との少人数のグループレッスン。テキストを使ったレッスンだが、通常の英会話スクールではなく、旅先で出会った外国人との交流で役立つことを教える。「もともと英会話スクールを作りたいと思っていたのではない」とし、「会話は上手でなくてもいい。行き先の紙を見せればチケットも買えるし、店に行けばご飯も食べられる。それより、日本のことを説明できることや、コミュニケーションをとれることを重視する」。

 市野さんや参加者の経験談を基に旅についての情報交換ができる交流の場も目指す。最近では、バックパッカーとして出かける若者にバックパックの大きさや、保険、チケットの買い方などをアドバイスしたという。「旅行会社に務めたこともあるが、こうした経験談を生かしたことはできなかった」。授業内容も今後、実施してほしい内容などを参加者が意見できる「生徒参加型」で、みんなで作り上げていくという。プレオープン中は1レッスン(50分)=2,000円。月曜・水曜・木曜の19時~、20時~。オープンは4月末を予定。

 そのほか、難民を支援する日本語教室など貸し教室としても提供する。「若い人が生き生きと活躍する場や世界に興味を持つきっかけづくりになれば」。

 将来は、国際交流をテーマにした施設を名駅西に作りたい。施設内には英会話教室、海外からの旅行客向けのインフォメーション、海外を支援するボランティア活動のデスクなどを併設し、「英会話教室の生徒はそのまま海外からの旅行客と対話できたり、掲示板があり誰でも情報をシェアできたり、助けがいるところにすぐ協力できたり…」と思いを馳せる。

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