名鉄不動産(名古屋市西区牛島町)保有の「旧名古屋大商ビル」跡地に4月16日、新ビル「メイフィス名駅」(中村区名駅4)が竣工した。場所は名古屋駅近くの錦通り沿い。
新ビルの高さは56.97メートルで、延べ床面積は2,625.27坪。地上12階建て。名称は、名鉄不動産の「メイ」とオフィスの「フィス」を組み合わせたもので、社内公募で決めたもの。テナントとして、1階=コメダ珈琲店、セブン-イレブンなど、2階=美容外科医院、歯科医院などが入居。1階ホール正面には、清須市在住の画家城戸和子(わこ)さんの絵画を飾る。大きさは、高さ約1.8メートル、幅約4.6メートルで、「オフィスビルにふさわしい働く人が和めるような絵」と同社流通事業部の鈴木さん。3階~12階は貸事務所スペース。
「景気は持ち直し始めているとは言っても賃貸の市況はそこまでの回復は見込まれていない。名古屋は特に賃料が下がる傾向にある。『メイフィス名駅』も昨年夏に、当初の想定賃料より下げて公開したが問い合わせは少なかった」と鈴木さん。ただ、そうした中でも駅前は根強い人気だという。「名古屋の担当者は特に形が見えてこないと動かない様で、できあがりが見えてきたころから問い合わせや申し込みも増え、入居率は現在8割に上った」という。
同社も7月、本社機能を同ビルに移転する。