名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅)本館7階催場で8月12日、「大トリックアート展」が始まった。
トリックアートは、平面の絵画を立体的に描き表すアート。陰を効果的に描くことや遠近感を表現するなどの技術を用いて描かれた作品は、錯覚や思い込みで飛び出して見えるほか、見る角度や位置により見え方が変わる。展示作品はトリックアートを企画・制作する「エス・デー」(栃木県那須郡那須町)のもので、60作品・80点を展示する。「中部地区最大規模。トリックアートの集大成」(同店広報担当)だという。
作品には触れることもでき、写真やビデオ撮影も可能。描かれた額縁から飛び出す人物画や、大きなクジラ、サメ、ゾウなどに触れるようなポーズや驚いた表情などを演じると、作品の中に入り込んだような画を楽しむことができる。風景画の中に隠されて描かれた絵が描き込まれた「隠し絵」や、鏡に映されたように鏡像したものが描かれる「鏡の部屋」なども。作品には楽しみ方を記した解説を添えるほか、会場にスタッフを常駐させ、トリックアートを鑑賞するベストポイントや撮影する際のアドバイスなども案内する。
会場では不思議な作品に夢中になる子どもをはじめとする来場者が歓声を上げている。「夏休み真っ盛りの期間。遠くに出かけなくても楽しんでいただけるイベントになれば」(同)。
営業時間は10時~20時(最終日は18時まで)。入場料は、大人(中学生以上)=700円、子ども=300円(3歳以下は無料)。今月24日まで。