中部国際空港(愛知県常滑市セントレア1)は8月1日、制限エリアを案内する「セントレアまるわかりツアー 滑走路見学コース」をリニューアルし、バスから降りて航空機の離着陸の様子を見学できるポイントを新設した。
同ツアーは普段、関係者だけしか立ち入ることのできない貨物地区や滑走路の外周など、空港の制限区域をバスで巡り、航空機や空港施設を身近に見ながら専属ガイドが分かりやすく案内する特別ツアー。国内空港で制限区域を見学するツアーは珍しく2008年11月の開始以来、多くの利用客に好評で、今年7月までに約1万5,000人が利用している。
降車ポイント新設の理由について、同社販売促進グループ担当者は「お客さまから寄せられた、『バスから出て飛行機をもっと身近に感じたい』『バスの中からでは窓ガラスを通すので写真が上手に撮れない』などの意見を受けリニューアルに踏みきった」と話す。「1年半で実績ができたのと、安全に運用していることが後押しした」とも。
降車ポイントは飛行機の離着陸の様子が見られる空港島西側の滑走路中心部付近。幅15メートル・縦4.5メートルの見学エリアを設け、高さ1.8メートルのフェンスを設置した。安全管理上フェンスの中からの見学となるが、写真撮影の邪魔にならないようワイヤーのフェンスにするなど配慮する。飛行機までの距離は約100メートルで降車時間は10~15分ほど。
「飛行機の離着陸の瞬間をより臨場感ある雰囲気で楽しんでもらえるのでは」と同担当者。「開港5周年の記念すべき年に準備が整い、リニューアルすることができた。今後もお客さまの声を参考にしながら運用していきたい」と話す。
対象は貸切観光バスで来港できる団体。個人は旅行会社が主催するバスツアーなどに参加することでスペシャル見学ツアーに参加できる。詳しくはホームページで確認できる。