名古屋市交通局は10月25日、2006年に着工した地下鉄桜通線の野並駅~徳重駅間の4.2キロ区間を来年3月27日に開業すると発表した。
開通すると、徳重駅から名古屋駅まで所要時間35分。現在、市バス・地下鉄を乗り継いで行く場合(所要時間50分)より15分短縮される。
新設駅である4駅「鳴子北」「相生山」「神沢」「徳重」には開業時より可動式ホーム柵を設置する。現在営業中の桜通線各駅についても2011年度までに整備完了を予定する。
併せて、バスとの乗り継ぎがスムーズになるよう、徳重地区における交通広場を活用するとともに鳴子北駅にバスターミナルを新設する。
開業エリアは、今年の都道府県地価調査で基準地価の上昇率が全国の調査地点の中で1位から5位を占める区域。終端の徳重駅周辺では土地区画整理事業が行われ、新たな市民サービスの拠点オープンや大規模商業施設などの進出が見られるなど、地下鉄の開業が「まちづくり」にも貢献すると考えられる。
地下鉄桜通線は混雑する東山線のバイパス路線として、都心部を東西に貫通し東南部に向かう路線で、中村区役所~今池間(6.3キロ)は1989年に開業。今池~野並間(8.6キロ)は1994年に開業し、現在、中村区役所~野並間14.9キロが開通している。
開業区間の乗車人員の見込みは1日約19,000人、開業にともなう地下鉄全線での増加乗車人員は1日1万人を見込む。