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加賀料理店「浅田」が「飛脚弁当」-「かんじき飛脚」に登場する料理を再現

「飛脚弁当」と山本一力さんの小説「かんじき飛脚」

「飛脚弁当」と山本一力さんの小説「かんじき飛脚」

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 山本一力さんの小説「かんじき飛脚」に登場する加賀料理を再現した松花堂弁当「飛脚弁当」を現在、JRセントラルタワーズ(名古屋市中村区名駅1)12階の加賀料理店「浅田」が併設するテーブル席「伊兵衛」で提供している。

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 浅田は初代浅田屋伊兵衛が加賀藩四代藩主前田綱紀公より、加賀藩中荷物御用を命ぜられることに始まる、加賀藩御用達の飛脚問屋というルーツを持つ由緒ある料亭。

 同作品は1789年の冬を舞台に、金沢から江戸へ「密丸を運べ」という加賀藩の運命を託された七代目浅田屋伊兵衛が抱える飛脚たちにスポットを当てた物語。本の中には、サバの押しずしやブリ塩焼き、貝みそ汁などの料理や、干し柿やカニなどの素材が多数登場する。

 加賀野菜の金時草(キンジソウ)を添えた加賀料理「じぶ煮」は、「冬場、金沢から江戸への便がでる前夜には、加賀料理のじぶ煮を拵(こしら)えるのが浅田の決まりだ」という一節が物語に出てくるのにちなんだ。縁起が良く旅の安全を祈願する「紅白なます」にはカニと干し柿を添える。そのほか、加賀野菜の源助大根を使った煮物、ブリと甘エビの刺身、アサリ汁など。価格は2,980円(昼・夜提供)。

 昨年から同店で始まった松花堂弁当のシリーズは、提供を始めて利用客数が増えたという。「物語のある内容のメニューは面白く、お客さまにも評判がいい」と梶本料理長。併せて、店の外壁を使い、物語から抜粋した一節とその料理や金沢の風景をパネル展示している。

 営業時間は、昼=11時~15時、夜=17時30分~23時。弁当の提供とパネル展示は来年1月31日まで。

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