JR東海は12月15日、港区・金城埠頭(ふとう)に来春オープン予定の「リニア・鉄道館」の展示概要と利用概要を発表した。
日本最大面積の「鉄道ジオラマ」は幅約33メートル、奥行き約4~8メートルで約210平方メートル。超電導リニアや0系からN700系までの新幹線、同社の代表的な在来線車両の模型が走行する。ガラスケースはなく間近で見学ができるほか、来館者用のコントローラーで模型の操作も体験できる(混雑時は除く)。
「新幹線シミュレーター『N700系』」(1台)では、実物大の運転台(モックアップ)と横幅約10メートル、高さ約3メートルの大型の曲面スクリーンを設置し、CG映像で臨場感と迫力のある運転操作を体験できる。料金は500円で、体験時間は約15分。
「在来線シミュレーター『車掌』」(1台)では、「313系」の実物大乗務員室(モックアップ)を設置し、大型モニターでホームでの利用客の乗降や、走行シーンなどをCG映像で再現。安全確認を行い、ドアの開閉や車内放送など実践的な車掌業務も体験できる。料金は500円で、体験時間は約15分。「313系」と「211系」の2種類の「在来線シミュレーター『運転』」は8台を設置し、運転業務を実映像とCG映像で体験できる。料金は100円で、体験時間は約10分。
そのほか、高速鉄道技術の進化の歴史や、安全・高速・快適を支える仕組みを実物や模型で紹介する「鉄道のしくみコーナー」、浮上や走行の原理など超電導リニアの技術を紹介するほか、リニアの客室モックアップで時速 500キロメートル の世界を模擬体験できる「超電導リニア展示室」など。
開館時間は10時~17時30分で、年末年始と火曜休館。入館料は、大人=1,000円、小中高生=500円、幼児(3歳以上)=200円。オープンは2011年3月14日。