東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1、TEL 052-566-0109)10階で現在、「原石・化石特集 ミネラルロマンス」が開催されている。
今年で4回目となる同企画。米アリゾナ州ツーソンで開催される世界最大の化石・鉱物・天然石の展示即売会「ツーソン ミネラルショー」で買い付けた原石や化石をそろえる。「アリゾナは鉱山の街。会期中、ホテルの客室のほか中庭、公園などにもテントが立てられ各所がショップになる。ツーソンの街全体がミネラルショーで全世界から買い付けにやってくる」と、自身も買い付けに行った同企画担当の塩野さん。
今回仕入れたのは1.5トン。店頭に並ぶのは約1,000点で、なくなるごとに補充していくほか、昨年11月に同店7階にオープンしたサイエンスグッズを集めるコーナー「地球研究室」の商品としても並べる。価格は数百円のものから数十万円の高額なものまで幅広い。「子どもでも買える商品がないと意味がない。子どもたちには『小さいころハンズで買ったな』と記憶に残ってくれれば」
原石の種類は、紫色が印象的な「アメシスト」、ピンク色に発色した「コバルト方解石(カルサイト)」、「ほとんど流通していないと思われる」ガレナ(方鉛鉱)入りの「方鉛鉱入り水晶」のほか、「オパール」「チョコレートオパール」「マッシュルームトルマリン」など幅広い。
化石は恐竜の歯や魚、アンモナイトの化石のほか、三葉虫の化石も。「面白い一品」(塩野さん)として紹介するのは、紀元前のローマで使われていたマントを止めるための安全ピンの「フィブラ」(9,800円)。商品には、塩野さんが一点ずつ記した説明書きとコメントを添える。
毎年好評で、東京・大阪から来店する客のほか、初日の午前中には有休を使って来店したコレクターの姿も見られた。初日には約1,200個の商品が売れ、30万円~80万円くらいの高額商品も会期前半に売れたという。
原石・化石の魅力について、「世の中に同じものは一つとない。産地・種類が同じでも形状、色などが異なりそれぞれ違う」と塩野さん。「コレクションするときりがないが…(笑)」とも。
営業時間は10時~20時。5月8日まで。